さて、IJT(国際宝飾展)お疲れ様でした。
今年はデモンストレーションと言いつつ、現地で作業ができる彫らなくてはいけないものを彫らせていただいたのもあり、あまり周りを見る時間がとれず、みんなにどうでしたか?と聞かれるのですが・・・
にぎやかだった印象ばっかりの僕ですが、まわりの声は・・・
といいつつも、今年に入ってクリスマスからのオーダー品を毎日毎日毎日毎日・・・
そんな中、実は毎日ソフトウェアの選定を試行錯誤しております。
去年から低価格3Dプリンターをどのように活用していくべきなのかを考えているのです。
それは、せっかく3DCADをラヴァーグで学んだ人たちが、もちろんジュエリーについての知識は当然ですが、産業としての3D関連への足がかかりにならないかと色々な企業と模索しているからです。
調べれば調べるほどわくわくしてくるのですが。
今年に入ってからのハードメーカーやソフトメーカーの動向がとてもスピーディーで、昨日はこれ!と思っても今日はこっち?なんて感じでドタバタです。
そんな中、恵比寿に移転してショップをオープンさせたのが、2005年12月3日。
もう9年目です。
当時の僕は宝飾業界のモノ作りはジュエリーCADがメインになるはずだ!と熱を入れて色々な事を生み出そうとしていた事を思い出します。
先生や効果的な学習方法もなかなか見つからずら勢いでオープンさせたジュエリーCADの学校。
最初の頃は、テキストの誤字脱字も多かった・・・(当時の生徒はすみませんでした・・・)
そんな中、最初に組んだ所とは足並みが揃わず頭を悩ませていた時に出会った、伊藤さん。そして面白い人がいると言われて紹介された成島さん。
甲府に足を運んでいた頃が懐かしいです。
そして9年間。
本当に世の中も進歩して、あれだけ苦労した3Dモデリングも、今やどんどん変革があり、数年前と今日では情報量や様々なノウハウがとても簡単に入手できるようになってきました。
ソフトもハードも進歩しています。
ちょっと前に難しかった事が、すごく簡単に修正が出来るようになったり、複数の優秀なソフトを駆使して生み出されている優秀な作品も色々な所で目に留まるようになってきています。
価値があった事が突然無くなる事もあります。
振り返って9年。
未来を見据えて9年。
今、僕達は選択をせまられています。
今はとても活気があるラヴァーグですが、僕が学校を始めた12年前に活気があった学校が今日現在、すごく元気がなくなっているという話も聞きます。
余裕が出てきている経済環境がある中で、どれだけの準備をする事ができるのか。
2020年までのオリンピック景気にどれだけ世の中が変わっていくのか気になります・・・
そして、2020年以降に反動が本当にあるのか。
景気が良い時に成長するのは当たり前。景気が悪い時に成長できる力をつけてこそ本物です。
という厳しいアドバイスを新年早々頂いているので。
当然のように成長していく為には、時代のニーズを先読みして準備をしていく事の大切さを知る事ができた過去の9年間だったようにも思えるので。
未来に向かって人材を育成し、新しいプロジェクトを立ち上げ、あわてずに伸ばしていこうと考えています。
今日も僕の周りには指輪をコンコンつくる音や3Dプリンターがウィーンと動く音に囲まれています。
僕もこれから、指輪を作り始めます。
新しい3Dプリンターも元気よく動き始めました。