さて、意味が分からないタイトルだと思う人も多いと思います。
少し説明させてくださいね。
世の中、営業職や販売職で働いている人達も多いと思います。
何を隠そう僕も営業をしていた時代がありました。
そんな中、営業力や販売力という言葉を多く耳にしました。
今でも、ラヴァーグのコースのひとつでもあるアントレプレナーコースというコースがあるのですが。
このコースは技術だけを学ぶのではなく、売り上げをたてる所まで学ぶコースなので既に他の学校や会社でジュエリーを学んできた人達がこのコースだけを受講しに来る人達もいるコースです。
その中で、一番最初にマンツーマンで、どのようなブランドを作っていくのかを一緒になって考えていく時間があるのですが、その授業の中で僕は生徒にこんな質問をよくします。
何が自分の目的を達成させるのに足りないと思いますか?と。
多くの人が売り方が分からない。
営業力がない。
という不安があるという話をしてくれます。
でもね。
営業ってされると嫌じゃないですか?と聞くと、みんな嫌です。という人が多いのです。
みんな買い物は大好き。
でも、買わされるのは大嫌いなのです。
売り込まれるのは大嫌いなのです。
うまく売り込む。
うまい事を言って買わせる。
そんな技術を身に付けようとすると・・・
実はうまくいかないのです。
僕はよくスタッフに営業をするな。
指輪を売るな。
という話をします。朝のミーティングでも昨日の見学の時にスタッフが何気なく話していた事が耳に入ってきて、少しでも売り込もうとしている言葉を使っていると、昨日のあの説明は売り込んでいたよね。
あんな事は嫌がられるよ・・・。という反省会をします。
とにかく、売ろうとすると売れないのです。
インターネットの世界では自分の所は大丈夫だけど、あそこは駄目と・・・。言った者勝ちで、殴り返してこない事が分かっているから、好きな事を書いて、まるで良い事を教えてあげているかのような営業をしている人もたくさんいます。
でもね・・・
みんなすぐ気がつきます。
懸命に営業しようとしている事を。
営業されると引いてしまう人がいっぱいいるのですよ。
営業力をつけようとすると、実はお客が離れていくと僕は思っています。
どういうこと?
と思うかもしれませんが、売らない営業という手法があるのです。
売らないから売れる。
売り込まないから売れてしまう。
もう少し分かりやすく言うと。
良い物は売らなくても売れちゃうのです。
新宿の歌舞伎町で呼び込みをしていお店はぼったくりという話を聞いた事があります。
当然です。ぼったくりのお店に客が来るわけがないのです。だから、一生懸命呼び込みをするのです。
逆に、良いお店というのは看板を出してなくてもいつも予約でいっぱいです。
営業力をつけるというと、口がうまくならなくてはいけない。と思い込んでいる人がいると思いますが。
これからの時代の営業力は口がうまい必要はない時代です。
インターネットで多くの情報を判断する時代です。
ゆっくり正しい事を書く力が新しい営業力だと思ってもいいかもしれません。
正しい言葉。
正しい心。
他者を語るな自分を語れ。
売り込むと売れない。
周りにはいっぱいいるはずです。
営業していないのに仕事が集まっている人達が。
決して大きな声を上げていないのに仕事が集まっている人達が。
営業をしなくても売れている人の生活習慣に目を向けると営業しない営業という技術があるという事が分かってきますよ。
営業力なんていらない。そんな時代になってきたのかもしれません。