いつだったかなー指輪が作れるって知ったのは・・・
17才をちょっとこえたぐらいだったかな・・・
ある彫金教室に足をはこんだのがきっかけでした。
僕は、社会に出たら、仕事をバリバリしちゃう、エリート会社員を実は目指していました。将来社長になってやるぐらいの事を夢のように考えていた頃です。
そんな中、そこにいる人達に出会ったのでした。
なんだかとても楽しい、いい意味でゆるい人達がそこにはいたのです。
そこで出会った人達は、とても素敵な人達で僕はそこにいるのが少しずつ好きになっていった事を覚えています。
ぼくは宝飾業界の実情など知らずに漠然と、そこにいる人達を“うらやましいな”なんて思うようになり、いつか僕もこんな仕事ができたらとほんの少し思い始めたのでした。
しかし、僕の夢はエリート会社員でもありました。この宝飾業界で僕が戦って行くには必要な事はなにかを考えなくてはいけなかったのです。
そして、僕はまず全く違う業界の営業を頑張る選択をしたのでした。
今、思い出すとジュエリーから離れていた時間は実はとても大切な時間で、ビジネスを考える思考を与えてくれたとても有意義な時間でした。
その時、僕を見捨てないでいろいろな事を教えてくれた先輩・上司・職人の方々・そして先生達、改めてどうもありがとうございました。
離れたから見えてきた事。
自分のできる事よりも、お客様がして欲しい事を考えなくてはいけないという事。
消費者のニーズの変化が激しく、流行がとてもスピーディーに流れて、変化が激しいという事。
そして、自分自身も変化を拒んではいけないという事。
古き良き時代を思い出にする事はいいけど、しがみついてはいけないという事。
動く前に考える事、考えただけで終わらせないで、行動に移さなくてはいけないという事。
もっともっと、いろいろあるのですが、これくらいにして次にいきます。
僕は、人に出会う事が大好きです。
もともと僕の原点は、作る事も好きでしたが、教室の雰囲気が大好きだったし、たくさんの人と出会える学校経営という選択をした事は、必然でもありました。
そして、自分自身が受けてきた教育に対する感謝や不満を思い出すと、どんな教室にしたら生徒が喜んでもらえるのかを考えました。そして、宝飾の現場の人達にもどんな学校の卒業生が優秀で、どんな人材を育てていかなくてはいけないのかをたくさんの方からアドバイスをいただきました。
そうすると、明確に自分自身に足りないところが見えてくるのでした。
つづく