みんなは宝飾業界に対してどんなイメージを持っていますか?
僕が、この業界に足を踏み入れる事になったのは実は単純な動機からでした。
クロムハーツなどのシルバーアクセサリーがまだ世に流行り始めた頃のお話です。
まだ、アクセサリーやジュエリーは女性のもので、男性がネックレスや指輪を身に付けてい人はそんなに多くはいませんでした。(僕が知らなかっただけかもしれませんが・・・)
雑誌やテレビにでているかっこいい人達が身に付けているのを見て、僕もちょっとあこがれてしまったのです。
そうです、おしゃれをしたかったのでした。
少ないお金を握り締め、雑誌で調べて、気に入った指輪を買いに渋谷まで電車にのって買いに行ったのをいまでもよく覚えています。
雑誌で予習をし、気に入ったリングを絞り込み、学生だった僕は指輪を買いに行きました。お目当てのリングを見つけた時はかなりしびれました。お店の人にたぶん僕は少し恥ずかしそうに、「この指輪を見せてください」といったような気がします。
そんな感じで手に入れた指輪をしている自分はいつもよりほんの少しかっこいい気分になれたものです。
そんな所から僕はこの業界に足を踏み入れたのですが、実はこの時は自分でつくろうなんて、まったく考えていませんでした。
だって、こんなかっこよくて、素敵なものを自分で作れるなんて思いませんよね。ジュエリーは作るものではなく、買うものだとおもっていました。
少ないお小遣いを一生懸命ためて、せっせとお気に入りのアクセサリーを買っている普通の男の子でした。
次回に続く