雪楽しかったですね・・・
あっという間に溶けてしまいましたが・・・
さて、今日は景気が良いとか悪いとかの話が多くなってきたので、ふと思った事を書いてみようと思います。
松尾さんの所はどう?
なんて聞かれます。
恵比寿に足を運んでくれた人達は生徒がいっぱい作業をしているので、景気がいいでしょ?なんて聞いてきたりします。
僕達の景気というより、生徒達の景気が良くなってくれないと緊張感はなくなりません・・・
生徒達の間では、派遣の満期が近付いてきている・・・
仕事が減ってきたなんて話も聞きます。
僕らが取り組んでいるハワイアンジュエリーというカテゴリ。ハワイの景気も気になり何人かの友人に話を聞いてみても、やはりまだ景気が良くなってきた実感を感じる事ができていない人の方が多い気がします。
僕達の学校は景気が良い方がいいのか、悪い方がいいのか。
単純に業界全体の正確な数字は分かりませんが、いろいろな会社からの情報を推測すると・・・
単純にジュエリースクールや彫金教室に人がいっぱいいた時代は景気が良かった時です。
普通のOLさんが高いリューター(磨いたり、削ったりする機会ね)をバンバン買ってくれた!なんて話も聞きます。
良い時代です。
そんな時代も終わり景気が厳しくなり先行きが不透明になってくると、単純に時間を消費するようなカルチャースクールは少なくなってきます。
また、ネットでの情報取得が簡単になり、誇大広告や実績のない言葉にも人はひっかからなくなってきた最近の人達が増えてきた事を感じています。
単純にジュエリーを作る。という事だけに時間とお金を割ける人が少なくなってくると、ジュエリースクールや彫金教室はどんどん少なくなっていきました。それが僕が歩いてきた10年間だったように思えます。
この10年の間に生徒が増えた学びと衰退していった学びについて、ずっとおつきあいをしているリクルートの“けいことまなぶ”担当者となんどか話をした事があります。
すると景気が悪い時に伸びて行く学校とそうではない学校の差が単純に浮かび上がってきます。
一言で書くと仕事になるかならないか。
という事がポイントになってきているそうです。
確かに・・・
ラヴァーグを設立した当時は“楽しい”を求めて入学しに来てくれた人が多かったです。
しかし、恵比寿に引越した9年前から少しずつ入学の目的が違った生徒が増えてきました。
就職や就職率がゴールではなく、就職した後に戦っていける知識や体験を積み重ねないといけない。
という事が社会的に言われ始めたのもここ10年ぐらいの事です。
大企業に就職しても昇進レースを勝ち抜いていく大変さは、とても大変な事だと教えてもらった事もあります。
ので、本当の意味で仕事になるのか、ならないのか。
会社から離れても生きていける力を持ちたい。
そんな思いを持っている人達が増えてきている事を校長として感じています。
確かに、僕自身も会社から離れる時には何も持っていなかったので勇気がいりました。
なんとなくの自信が僕を支えていてくれました。
そして、僕自身一番苦労した事は、モノづくりではなく、モノが作れるようになった後の事です。
技術は覚えた。しかし、その後の苦労が今は大切な宝物でもあります。
覚えた技術をこれからどう仕事として使い、収入得て、家族や仲間とこれからの社会を生きて行けばいいのかで、頭を使い、経験を積み重ね、恵比寿にお店を出し、つぶさずに9年目を迎える事ができたのかが、たぶんラヴァーグに入学しにくる生徒達の一番知りたい事だと僕は感じています。
そして、今でも僕達は悩み、考え、実行して、成功や失敗を積み重ねています。
その成功や失敗を生徒達と共有することで、モノづくり以外の知識と経験を伝えられるように努力をしています。
実はそんな事を恵比寿に引越してきてからの9年間積み重ねて学校のカリキュラムを積み重ねてきました。
不景気を乗り切る力をもっともっと僕達は付けて行こうと頑張っています。
今後もその経験をカリキュラムとして生徒達に伝えて行こうと思います。
景気が不安定だからこそ、知っておかなくていけない伝えたい事がいっぱいあるのです。