僕は、○○デザイナーってつく人はかっこいいと勝手に思っています。
Designer
と、名刺に肩書きがついている人・・・
かっこいいな~
僕らの、業界にもジュエリーデザイナーと言われている人達がいます。
当然、なんだかかっこいい人達です。
もし、僕の名刺にジュエリーデザイナーなんて書いちゃったら・・・
ふふふ・・・
なんだか、かっこいいですかね・・・
どうでしょうか・・・
そんな事は置いておいて、今、実はジュエリーデザイナーという人達は実はたくさんいますが・・・
ジュエリーのデザインを描くだけでは、評価してもらえない時代になりつつあるそうです・・・
大変です・・・
極端な話、指輪であれば売れた時代もありました・・・ネックレスであれば売れた時代もあったそうです・・・
甲府の人達のお話ですが、かばんいっぱいにジュエリーを入れて東京に行くと、全部売れて、お札いっぱいのかばんになって帰ってきた時代もあったそうです・・・
でも、お客様も成長して、“指輪”“ペンダント”だけでは売れない時代になってしまいました・・・
そうです、ブランドが必要になってきたんですね・・・
そして・・・
もっと、ブランドが必要になり、国産ブランドだけでは満足してもらえず、カルティエやティファニーなどのナショナルブランドが今は売れている時代になっているのです。
そして、いつしかお客様達は、もっと、もっとブランドが欲しいとなってしまうのか・・・
というと、僕はそうではないと思っています・・・
もう、ブランドですらおなかいっぱいになっているのかな~
なんて、思っています・・・
だいぶ前の話ですが、父親からルイヴィトンのお財布をもらった事がありました・・・
当時、僕は、そのお財布を持っている事が嬉しくもあり、誇らしくもありました・・・
でも、今は・・・
みんな持っていますよね・・・
ルイヴィトン・・・
凄いですね、中学生でも持っている子がいるぐらいです・・・
凄いな~、ルイヴィトン・・・
でも、僕はもうルイヴィトンを持っていません・・・
凄く大切に使っていて、お財布の四隅がすり切れるまで使っていたのですが・・・
今は、凄いブランドのものは、当然欲しいとは思っていますが・・・
同じぐらい、素敵なものが増えてきています・・・
例えば、ジュエリーの話・・・
僕の息子の凌磨は、大きく育ったある日・・・
僕は、あいつが生まれた事を記念して作ったリングを見て、たぶん僕の事を改めて大好きになるはずです・・・
そういう計画です・・・
もし、僕が凌磨が生まれた時に、お店で指輪を買ってきたんだよ・・・
という話でしたら、たぶん僕の事を改めて好きになるぐらいです・・・
大好き VS 好き
大好きでいてもらいたいとおもいます・・・
あいつが、はじめて彼女を連れてきたら、僕は歓迎のあかしに、彼女に指輪でも作ってあげようかと思います・・・
たぶん、僕の事も好きになってくれるはずです・・・
だって、大好きな凌磨のパパが作ってくれたリングなら、たぶんとっても喜んでくれると思います・・・
ほらね・・・
凄いデザインより・・・
凄いブランドより・・・
もっと、大切なモノが見えてきますよね・・・
たぶん、僕らジュエリーで仕事をしている人達が求められている事は、実はそんなストーリーを作り出してあげる事が、もっとジュエリーを好きになってくれる人を増やす事になるのかもしれませんね・・・
デザイナーって大変ですよね・・・
もう、お客様がモノを買う気持ちまで、デザインしていかないといけないのですから・・・
僕も、1人前のジュエリー業界の人間になれるように、頑張っていきたいと思います・・・