皆さん、こんにちわ!
早いもので、もうすぐ4月も終わって5月のゴールデンウィークが見えてきましたね!
皆さんは何をする予定ですか??
私も今年は何しようかと、今色々と調べながらワクワクにやにやしております。計画練ってるときって楽しいですよね。
さてさて、今年はLaVagueに新しいコース設立ラッシュです。
大人気の「アンティークジュエリーコース」に引き続き、半年後くらいに設立予定の新たなコースの内容をちょこっとだけご紹介するブログにしたいと思います!
基礎のその先。本格的な職人の技法を学ぶNEXTステージ
今回ご紹介するコース、実はまだ名前が決まっておりません。
内容はというと、ジュエリー制作の基礎が身についた人の為のもう一段上の技術を学べるスペシャルコースです。
LaVagueジュエリースクールでは、スタンダードな彫金コースやハイクオリティーの作品が作れるジュエリーCADコースがあるのはご存知ですよね?
特に、ジュエリーCADコースではそれこそ手で作るのには何10年と修業が必要となる作品がたったの半年弱で作れるようになってしまいます。
そう、工具の使い方や制作工程の順番がまだ身についていないうちに複雑な形態のジュエリーが作れるようになってしまうのです。
思い描く形が作れるようになることは楽しいです。
ですが、それと同時にどんな工程を踏んで、どうやって磨いていくか。どうやって完成まで持っていくかという「手作業」を意識して考えながら作っていかなくては、せっかくデーターは出来ても仕上げの段階で上手くいかないなんてことも。
それを積み重ねて経験にして身につけていくものなので、失敗や試行錯誤していくことはとても大切で重要な事です。
ジュエリーCADコースでは、作ったデーターを最後身に着けられるようになるまでの手仕事の部分も学べるようカリキュラムは組み立てられています。
ですが、正直彫金コースでもCADコースでも、技術面を深く詳しく説明するにはあまりにも膨大な量になってしまう為、ここでは本当に基礎中の基礎の内容しか教えられていません。
だって、基礎って本当に大切だから。基礎をしっかり学べないとその先の技術を理解することは出来ません。
だから、今までのカリキュラムはまずはしっかりジュエリー制作の基礎を学んでもらうために組み立てられていました。
そこで、今回新しく設立されるコースでは基礎を学んだ人たちが、更にステップアップするためのいわゆる「修業コース」となる予定です。
さて、ここで問題です。
下の写真は人気ジュエリーブランドの【NIWAKA】のエンゲージリングです。
この商品をキャスト後の状態から厳しい検品をクリアするためにどうやって磨いていくでしょうか?
少しでも腕の部分が揺らいでしまったり、太さが変わってしまったり、石座の中空になってる隙間の磨き残しは許されません。
また、手数も最小限にしなくてはどんどん形は変わっていってしまいます。
シンプルそうに見えるもの程、より高い技術と経験が必要となります。
そう、楽しく自分のために作るのではなく「お客様に届けるために技術を磨く」ことを目的としたのがこのコースとなります。
LaVagueジュエリースクールでは、自分でブランドを作ってお客様へジュエリーを販売提供する力を身に着けることを目的とした方たちが沢山通われています。
価格が高額になるほど、甘い完成品をお渡しするわけにはいきませんよね。
自分はまだ技術的に甘いから、高額商品を作ることが怖い。
そんな不安を解消することが出来るコースとなるのが、現在制作中のこのステップアップコースなのです。
このコースを設立するにあたり、どんな人たちがカリキュラムを考えているの?
ご存知の方たちも多いと思いますが、今回このステップアップコース組み立てている講師たちを改めてご紹介させていただきますね!
まず、このコースを主にメインで企画して進行している高橋先生。
高橋先生はヒコ・ミズノのハイジュエリー科を卒業後、山梨の甲府で職人を3年、ケイウノで職人を3年経た後、現場で鍛えられた知識と技術をLaVagueジュエリースクールの皆さんに教えてくれています。
高橋先生はロジカルで丁寧に工程一つ一つの意味や理由を説明してくれるので、生徒さんたちの商品クオリティはどんどん上がっています。
生徒さん達だけでなく、スタッフへも技術の共有をしてくれているため、講師全体の加工知識・技術の底上げや、先生達誰に聞いても正確な指導が出来るように整えてくれました。
まだLaVague講師として1年と経っておりませんが、頼もしく、みんなに信頼される先生です。
たまにブログでも面白い話題と一緒に為になる内容を書いてくれてるのがこの高橋先生です。前回のブログでこんな髪型になりましたと言ってた人です。→高橋先生の前回のブログ
うん。似てる。ちょっとこれ出してきたのはずるいと思ったけど笑いました。
にしてもこのアルパカ、妙に色気あってイケメンですね。
次が一番手前の岡野先生です。
岡野先生はハワイアンジュエリーブランドPua allyの専属彫り職人でもあり、彫金・ロストワックス・彫り・制作加工すべてにおいて万能なオールラウンダーです。
Pua allyの商品制作で激務の中、丁寧に指導してくれたりLaVague全体をまとめてくれ、生徒さんたちが通いやすいように環境を整えてくれているのも、この岡野先生の陰ながらの支えのおかげです。
会議ではいつも話が反れ始めたら冷静に軌道修正をしてくれたり、的確にどういったことを目指してこのコースを組み立てるのかを思い出させてくれながら道筋を作ってくれています。
こういう人が一人でもいないと、会議はよくわからない方向で迷子になってしまうことがありますよね。岡野先生の存在は会議でもとっても重要です。
…あ。白目…。ごめんなさい。
それと、今回の会議ではスペシャルゲストもお越しいただいたのです!真ん中のレーサーみたいなジャケットを着ている方。
この方は大阪にある「工房こだま」2代目の小玉弘毅さん。
初代小玉勝人氏は、ミキモト装身具で活躍し、皇室の美智子様のティアラや力道山のチャンピオンベルト等の製作をしたそうです。
今はその技術と経験を2代目でもある小玉弘毅さんが全て受け継ぎ、大手ジュエリーブランドのOEM(商品制作依頼を受けること)や厳しい確かな目を持っているお客様からの一点物の高額商品のオーダーを受けているすご腕の職人さんです。
LaVagueの校長先生と6年ほど前から交流があり、LaVagueにも時々遊びに来てくれ、その度知恵や技術や情報を教えて下さります。
今回も、この新しいコース設立に向けて技術面でのアドバイスや課題のアイディアをいただき、具体的に一段深まった内容となりました。
普段は気さくで面白く、スタッフや生徒たちみんなから好かれている小玉さん。
でも、やっぱり制作に関わることとなると職人の顔になりますね。
超多忙の中、合間をぬってLaVagueで講師をしてくれている井上先生もこのMTGに参加してくれました!
井上先生は丁度1年前に御徒町で自身が運営している「井上貴工」の工房を開き、確かな腕と人柄で依頼が殺到しているようで、今までは週一LaVagueで講師をしてくれていたのが、今では忙しすぎて月1になってしまいました。
それだけ御徒町という激戦区で沢山の信頼を得ていて、沢山の依頼がある職人さん。そんな方が忙しい中でもLaVagueで講師をすることが楽しい時間だと来てくれているのは本当に有難いことです。
そんな小玉さんと井上先生とが話してる中で、面白いなと思ったのが職人さんによって使う道具や順番が少し違うということ。
それぞれが同じ商品を磨く上で、考え方や大きな基盤は同じでなのですが、完成までのプロセスは同じではないのです。
「これどう磨く?」
「あれとあの道具を使ってこういう手順でいきますね。」
「そうなんだ。俺だったらあの道具使ってこう磨くなぁ」
「あー成程。そこは僕はこれ使いますね」
と、それぞれ自分が使いやすい道具を使っていかに手数を少なく出来るかを考えて作業をしていくのです。
なので、このコースでは小玉さんが磨く手順と、井上先生が磨く手順をムービーに撮って見比べてみるのも面白いし勉強になるだろうということで、そんなスペシャル動画を作成することにもなりました!
そして、最後が左の我らがアニー先生です。
アニー先生はジュエリーCADのスペシャリストと共に、LaVagueジュエリースクールやハワイアンジュエリーPua allyのWEBサイト制作を担当。
今回のコースでは、磨きを集中して学ぶ課題が3課題用意する予定ですが、教えること・学んでもらうことを目的としているため、こちらで用意した形を磨いていってもらいます。
その原型を物凄い速さで形にして提案してくれるため、週2回のMTGで私たちの希望に沿った複雑な形を出してきてくれるため、MTGがとても効率よく進んでいきます。
ほんとにすっごく細かい修正のためにデーターを作り直さなくてはならないことも。
そんな時でも嫌な顔一つせずに速攻で作ってくれるため、本当に助かっています。LaVagueの兄貴です。
そんな、LaVagueが誇るスペシャルチームが作るこのステップアップコース。
正直、このコースは心から楽しめる人と、途中で飽きて挫折してしまう人とで別れるような気がしてしまいます。
それだけ濃密で本格的な職人コースとなる予定です。
ジュエリー制作をただ楽しみたいだけの人は受講することはお勧めしないと思います。
本気で、自分の技術力への向上心がある人。
本気で自分のジュエリーブランドを成長させていきたい人。
そんな人たちには、間違えなく必要不可欠なコースとなるでしょう。
こんな感じで現在ベースがようやく整ったので、これからテキスト制作へと移っていきます。
なので、もう少々お待ちくださいね!また時々近況を報告していこうと思いますので、どうぞお楽しみに!
それでは、長文お疲れさまでした~
最後まで読んでいただきありがとうございました!
中西