こんにちは、3F彫金フロアの岡野です。
今日はちょっと長文かもしれません。
さて!
嬉しい事にここ数カ月、ハワイアンジュエリー制作を始める人が増えています。
先日も遠く沖縄から目標を持って学校見学に来てくれた方がいました。
一日体験スクールが楽しかったのでお休みの日の趣味として習い始める、
という方もいました。
受講生の全員「どこよりもハワイが好き!」という訳では全くないのですが、
日本人にとっては特にハワイという国は根強い人気ですよね?
ナゼなんだろう?
4月末のハワイ研修中、スタッフから度々
「ハワイではいつどこで写真を撮っても全てがハワイらしい良い絵になる。」
という言葉が聞こえてきました。
昔から当たり前にそこにあったものを当たり前と思わず、
この島の持つ豊かな自然こそがずっと守り続けるべき何よりも大切なものであると気付いていた先住民が、
文字も、はっきりした言語さえも持たない中で自然や自然現象を敬い、
怖れるべき対象として神格化し、
歌や踊りや模様に落とし込んで代々受け継いで守ってきた結果が、
世界中の人々に豊かさを感じさせる島々として好まれる所以となっているのでしょう。
先住民の願いどおりに出来ているかどうかは別なんでしょうけど。
今は観光立国ですからね。
同じような考え方を持ち、やはり豊かだった自然を大切にしていた日本はどうでしょう。。
経済大国はもう後戻り出来ないのでしょうか??
一番大切な事はなにか。
忘れてはいけない気持ちはなにか。
守るべきものはなんであるか。
それらをフラの動きの一つ一つに込める。
チャント(歌)にして伝える。
タトゥーとして身体に刻みこむ。
そしてジュエリーに彫り込み、常に身につけ、代々受け継いでいく。
そうやって文化として残してきた結果が現在の姿であり、ハワイの魅力、パワーの源になっていると感じました。
そして、少し大袈裟に聞こえるかもしれませんが、本気でハワイアンジュエリーのエングレーバーを目指す以上、手先の技術だけでなくそういった文化的側面を含めて習得するべきなんだと気付けたハワイでの日々でした。
海に入った時間は1.5時間だし、ダイビングもトレッキングも出来ず、皆が夢中の甘いおやつも食べることはありませんでしたが、
やはり普通の観光旅行では味わえなかったかもしれない充実した時間を過ごせました。
僕が感じた「ハワイ」の一端を
ハワイアンジュエリーコースの授業にどのように活かせるのか。
ただ上がった技術を還元するだけにするのは勿体ないな、と思っています。