そんな話をスタッフ達といつも話している。学校経営というビジネスは、生徒を入学させてはじめて成立する。当然ですが、経営者はビジネスを成長させていかなくてはいけない。だから、何とかしてカリキュラムを販売する。(コースに入学させる)という事になりがちだ。現場のスタッフ達にも“売上”を意識してもらう必要がある。
だから、何とか入学して少しでも売り上げが上がるコースへ入学をしてもらう為にいろいろなセールストークを用いる。これは悪い事ではない。よくある普通のことだ。
でもね、僕たちがなぜ、よく話を聞く事が大切と思っているか。というと・・・
必要がないカリキュラムを説明が足りないまま買わせる事は問題があると思っているからだ。
入学の目的にはいろいろある。たとえば、人は出来ない事が出来るようになる事に対してはいつも努力をし続ける事ができる。なぜなら、自分自身の成長は気持ちが良いからだ。弾けなかったギターが弾けるようになる。とても気持ちが良い事だ。
こんな人には、次から次へと成長できる課題(カリキュラム)を用意している。どんどん成長していく為には、いろいろなハードルが必要だからだ。そして、知らない事を知る事ができたり、出来ない事が出来るようになる事は、とても発散になるからだ。人生は成長して発散する事なのかもしれない。
説明が足りないままコースを選ばせる。もしくは選ぶとはどういう事なのか。
たとえば、入学の目的が技術を身につけて、自分のブランドを立ち上げてビジネスをしていきたい。そんな目的を持っている女性が学校説明を聞きに来てくれたとします。
彼女の目的は、売り上げをあげて収入を得ることなのです。
その場合、彼女の思いを聞く事が重要な理由を簡単に書くと。どのようなブランドを立ち上げる事が彼女に適しているのか、上手くいく可能性が高いのか。それによって選択しなくてはいけないコースが変わってくるのです。
たとえば、ラヴァーグというと、ジュエリーCADというコースでは日本一クラスの規模をほこりますが、すべての人に本当にこのコースが必要かというと、そうではありません。その人に必要なコースの選び方を教えてあげる事が僕達の仕事だと思っています。
具体的にいうと・・・
彼女は自分の感性に近い女性をターゲットにしたブランドを立ち上げたい。と思っていたとします。そんな思いがある彼女に、スカル(ドクロ)のリングを作る課題は必要なのでしょうか。レディースブランドを設立させる。と思っている彼女に、ごつい印台のリングの課題は必要なのでしょうか。
極稀にそんな注文が入る事があるのかもしれません。でもね・・・。そんな時は信頼ができる外注先があればいいのではないでしょうか。僕の周りのクリエイターでもあり、デザイナーでもあるビジネスマン達は、みんなそうしています。
それぞれの目的にあった、コースの選び方を僕達は伝えていきたい。と思っています。その為には、学校を見学しにきてくれた一人ひとりと話をして、それぞれにあった考え方をアドバイスしています。
僕達の為のコース選びではなく、その人の為のコース選びをする為には、まずは相手の思いや夢の形の話をよく聞く事が大切なんだよ。とみんなでいつも話をしているのです。