昨日は、福岡からはるばるラヴァーグに足を運んでくれた入学希望者がいました。
なぜか、福岡から来る生徒が多い・・・
遠いから記憶に残っているのか・・・
福岡にラヴァーグを勧めてくれる誰かがいるのか・・・
わざわざ引っ越してラヴァーグに入学しにきてくれる生徒達の事を考えるととても責任を感じると共に、僕達の学校の目指している所をお話をするようにしています。
一般的に、専門学校等のセールスポイントとして就職率というものがあります。
就職率の割り出し方には様々な基準があるので、高い就職率を表記してあっても本当の数字かどうかは慎重に見極めなくてはいけません。
こんな例があります。
失業率5.1%という数字について。
よくニュースで失業率という数字を聞く事があると思います。
この数字をどうやって割り出しているかと言うと・・・
職業安定所という機関があります。
ここに、お仕事を探しに行き登録をします。
そして、職安のスタッフと一緒に自分にあった職を探すのですが、すぐに見つかる場合もあるし、なかなか採用してもらえない場合もあります。
そして、ある一定ポイントで100人の5.1人が失業していると失業率5.1%という数字になるのです。
ここでポイントになるのが、職安に最初の頃は足を運び、なかなか職安では仕事が決まらなかった人がもう職安にいってもしょうがない・・・
なんてなったしまった人を、どうカウントしているかというと・・・
もう、相談しに来なくなったという事は・・・
就職ができた。という判断をするそうです。
そうなんです、あきらめて相談をしに行かなくなってしまった人は就職できた人とカウントします。
と言う事は、実際の数字はもう少し悪くなり、失業率はもう少し高い事も予想されるはずです。
というのは、7年前ぐらいに聞いた失業率の算出方法なので、今は改善されているかもしれませんが、正確ではない数字なのだな・・・
という感想を持ちました。
実は、この算出方法は就職率にもあてはまります。
最初の入学者が200人いたと仮定します。
この200人のうち、最初はそれぞれの業界の事をよく理解せず入学してしまったり、アルバイトや東京生活に夢中になり、学校に行かなくなってしまい途中で退学してしまう人が50人でてしまったとします。残り150人。
次に、1年間勉強したが、2年生に進級する事をあきらめてしまう人が30人でてしまったとします。残り120人。
そして、勉強を続ける中、アルバイトなどを通じて他の業種に興味がわきその学校が教えている業界以外に就職を決める人が60人いたとします。残り60人。
または、次の学校に進学したりする人もいるでしょうし、自分で独立してビジネスをはじめる人もいるでしょう。そんな人が30人いたりしたとします。残り30人
最終的に、学校の就職相談室に相談しに行った人が30人いたとします。
もし、この30人のうち、27人が就職できたとすると・・・
就職率90%という数字を表記する学校があったりします。
間違ってはいないのかもしれません・・・
もしかしたら、全ての学校がそうなのかもしれないし、違うのかもしれません。
しかしながら最初のスタートは200人です。そのうちの27人が就職できたからといって、就職率90%と表記するのは間違っているような気もします。
就職率13.5%という数字がもしかしたら正確な数字なのかもしれません。
進級率や各課題の完遂率なんてのも出した方が良いのかもしれないですね・・・。
とはいえ、そんな数字を出す事にそんなに意味はなかったりします。
ましてや、就職はゴールではありません。
就職した後の定着率を考えてみるととてもよく分かるはずです。
就職したけど一ヶ月でやめてしまう人はなぜやめてしまうのでしょうか・・・
本人に問題がある場合もあります。
会社に問題がある場合もあります。
産業として劣化してしまって衰退してしまっている場合もあります。
しかし、全ての会社が衰退しているわけではなく、勝ち残っていく会社もあります。
社員を大切にしている会社もあります。
社員を使い捨てにしてしまっている会社もあります。
良い会社というと、色々な良いがあるので、一言では言えませんが、未来を信じることが出来る会社が良い会社なのではと僕は思います。
そして、就職率も大切かもしれないけれど・・・
就職した後に活躍している人がたくさんいてはじめて、その学校の評価になってくるのだと思います。
活躍できる思考のロジックを持たせて上げる事も教育機関の役割なのだと思う今日この頃でした。