昨日は、どうしてラヴァーグはCADやハワイアンなど他ではやっていなかった事をどんどん教えてしまうのですか?
そんな質問をされた。
僕達の目的は自分達のブランドの成長が最大の楽しみです。
という話をしている時の質問です。
確かに、僕らが苦労してお金と時間と努力をして身に付けた大切な知識や技術を教えてしまうと、単純に考えるとライバルが増えてしまうのでは・・・
と考える気持ちもわからなくはないです。
以前、ある生徒からラヴァーグがどんどん教えるから価格破壊が起こる。
との指摘もされた事がある。
なるほど・・・
出来る人が増えなければ価格破壊はおきないよね・・・
他の生徒からももうあまり教えないでほしい・・・
そんな声を聞いた事もある。
気持ちも意味もわかる。
だけど、そんな手法で自分自身のステイタスを守っていっても、いくつもの仕事が新しい価値にとって代わられてしまい、すたれていってしまっている。
情報や技術は常に進歩していくし、劣化していくという事を僕たちは身を持って感じている。
しかも・・・
僕達の最大の目的は自分達がつくったジュエリーを、お客様に買ってもらう事が、一番嬉しいし楽しい。
僕で言うと、“プアアリ”という自分達のチームが積み重ねてきたブランドが成長し、多くの人達に支持される事が最大の目的でもある。
その過程で僕達が経験したことや、必要だった技術をラヴァーグというジュエリースクールで生徒達に教えている。
教えるという事は、僕達にとっては自分達のチームの成長の過程で生み出された副産物みたいなものでもある。
それは、色々な所で教わってきた僕達が、教わるという事だけでは足りなかった、経験を僕達なりにリメイクしてこれからの生徒達に伝えている。
という事でもある。
そして・・・
常に道半ばという意識をもってはいるけれども、ある程度の技術を身に付けたからといって、自分達のブランドは技術だけでは成長しない。という事を身を持って経験しているから、教えるという事に、なんらストレスもないし、隠す事もない。
そして、企業秘密などを作るほどのレベルにも達していない。
と思っている。
先日、あるプロモーションをお願いしている企業の担当者との話の中でも、他の学校の動向などを聞いた。
その時、うまくいっていない学校も多いとの話を聞いた。
そんな中、決して余裕ではないラヴァーグの取り組みに対してほめてもらった事があった。
僕はその事を聞いて、「もし、本当にラヴァーグに他と比べて良い所があるのであれば、どんどん他の会社の担当者には教えてあげてください。」
ラヴァーグの何かを真似る事で、成長する可能性があるのであれば、真似をしてもらいブラッシュアップをしていってもらいたいと思う。
そして、いつか劣化しそうになっているラヴァーグというものがあるのであれば、成長している会社の仕組みを学ばせてもらいたいと思います。
そんな話をした。
僕はそれが産業としての成長になると信じている。
今のラヴァーグが最高だとは思ってはいないからだ。
もっと僕たちは成長できるし、その為には他のライバル達の成長も必須だと思っている。
しのぎを削って、成長していった方がやりがいもあるし、楽しい。
たまに、勇気を持って学校経営をしている人がラヴァーグを見せてください。
といってくる事がある。
人間的に問題がある人でなければ、僕たちはどんどんラヴァーグの設備や考え方をオープンにしている。
もちろん、それは生徒達には当たり前のことだと思っている。
技術を身に付けた後に、その事を活用して生活を支えていこうと思ったとする。
たぶん、その人は僕達が苦労してきた事をそこではじめて気がつくはずだし、経験をする事になるのだと思う。
だから、技術を身につけるだけでは、ほんの少し足りないという事なのだ。
友達を大切にする。
家族を大切にする。
取引先を大切にする。
そんな基本的な事を大切にしてもらいたいと思う。