僕達の学校では指輪をつくる以外の事に重点を置いている。
というのも、僕達の知識や技術は“ハワイアンジュエリーのプアアリ”の成長から得られた経験から語られる事が多い。
今僕達が悩んでいる事。
今僕達が上手くいった事。
失敗した事。
上手くいっても、失敗してもそれは経験になる。
と思っている。
僕の仕事の大半は制作に追われてしまっている部分もあるが、それ以外の時間は人に会っている事が多い。
宝飾業界の人が半分ぐらい、それ以外の業界の人も半分ぐらい。
そんな中・・・
指輪をつくる。
ではなく、指輪を売る。
という事に少し置き換えて考えてもらいたい事があった。
映像制作会社の社長と昨日のお昼ご飯を食べた時の話。
映像と音楽の話についての話でした。
映像制作会社という事なので、当然ながらカメラワークや編集の技術などが重要だと思いながら話を聞いていた・・・
でも実はそうではないという話。
映像は見ているのではなく、聞いている。という事だそうです。
よく話を聞いてみると、いかにカメラワークに拘り、編集の技術を駆使しても、気持ちのいい音がつかないと、数分と見ていられないそうです。
逆に、映像は大した事なくても、音を作りこんだ映像は感動を起こす事ができるそうです。
ので、社内には編集だけでなく、音楽室があって、作曲をする専門の人間がいて映像にあった音をかなりこだわって作りこんでいるとの事でした。
映像は見ているのではなく、聞いている・・・
なるほど。
そう言われてみると、そんな気がしてくる。
その社長はみんながお世話になっている検索エンジンのあるカテゴリの映像をすべて任されているそうです。
一度も就職した事がないそうです・・・
今度、京都の祇園に連れて行ってくれる。(なぜかそんな話に・・・)
刺激的でした。
この話は僕達の仕事にも言える事です。
指輪を売っているので、指輪だけこだわっていればいいのかという話です。
そうじゃない。という事は簡単にわかっても。
限られたお金をどのように振り分けてどこにこだわるべきなのか。
遅ればせながら、自分達でプアアリの成長を考えながら毎日を過ごしていると、気がつかない事に気がつけるようになったりします。
そうだったのか・・・
そういうことだったのか・・・
そんな事の繰り返しです。
上っ面だけでなく、中身や重さや湿度や弾力性や歴史や技術や思いなどなど、気がついた事をどんどん成長させていきたいと思います。
僕も、さっそく新しい試みで名刺を変える事にしました。
いままでの名刺はかっこいいだけだったのですが・・・
かっこいいと機能の両立を図ってみました。
それでも・・・
かっこいいは重要です。
と個人的には思っていたりもします。
水曜日以降に活躍してくれるはずです。
僕も楽しみです。
例えば、もう既に気が付いている人もいるかもしれませんが。
名刺一つとってみても、そうだったのか・・・
と、今更気がついたりする事があります。
それは、山ほど名刺をもらうようになると痛感することだったりします。
企業として成長し、ブランドとして成長していくと、こだわっていた事のポイントがずれていたりする事に気がついたりします。
まぁ僕達も成長しているので、去年まで言っていた事と、変わってくる事はお許しください・・・