ラヴァーグジュエリースクールの位置づけとは・・・
依然悩んだことがありました。
当時、いわゆる宝飾の職人さんの所でお手伝いをさせてもらっていた頃の話です。
あきらかに、現場での作業工程と学校で習った事の作業工程が違うという事がありました。
どっちが本当?
いろいろな所で話を聞くと、聞けば聞くほど多種多様なやり方が存在していました。
真逆のことをいわれる事もありました。
そして、ラヴァーグジュエリースクールの教育コンセプトが少しずつ決まっていきました。
現場の作業工程は何を目的としているかというと、効率です。
学校の作業工程は技術の伝達のような気がします。
どちらを目指すべきなのか・・・
現場の職人さんや宝飾メーカーの社長さんに、どのような人材が欲しいのかを聞いて回ったこともあります。
今の、ジュエリーの教育現場について、求められているのは即戦力でした。
教育サイドから古い体質を改善して言って欲しいといわれました。
現場主義を目指していこう・・・
単純に言うと、しなくてもいい苦労はなるべくしないようにしよう・・・
機械ができる事は機械にやってもらって、機械の使い方を覚えてもらおう・・・
などと、今まで僕自身が習ってきた事を教えるのではなく、なるべく、簡単に効率よくジュエリーを作れるようにしよう・・・
そんな教育カリキュラムを作ろうという事でいろいろな努力をしました。
そんな折・・・
お客様のターゲットをどこに置くのか?
文頭のラヴァーグの位置づけを考えなくてはならない時期がやってきました。
ありがたい事に、既に宝飾の現場で活躍している方が足を運んでもらえるようになり・・・
僕自身も既に宝飾業界で活動している人たちに役に立てる学校にしたい。
という思いがあったので・・・プロの通う専門学校!
そんなところを目指すべきなのか・・・
それとも、とっても気軽で楽しいエンジョイジュエリーなカルチャースクールを目指すべきなのか・・・
悩みました・・・
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けっこう、考えました・・・
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出た答えが・・・
もし、普通のOLさんや主婦の方が・・・
気軽にプロレベルのジュエリーを気軽に作れるようになったら・・・
当然、業界的には嫌な話です。
だって、熟練の技術を集めて店頭に並んでいる商品を、
OLが気軽に作れるようになってしまったら・・・
嫌です・・・
でもね・・・
僕が、ジュエリーキャドを教えていこうと思ったときの話ですが・・・
キャドを他の人に教えないで、その技術を独占していけばいいのに・・・
なんて、言ってくれた人もいました。
でも、その当時僕は宝飾業界の体質については結構不満がありました。
僕が好きだったシルバーアクセについても心配事が出てきていたのです。
上野とかの雑貨屋さんにあるシルバーアクセの値段がべらぼうに安かったのです。
なんでこんなに安く出来るのか不思議なくらいでした。
よくよく話を聞いてみると、当然アジア各国の大量生産品だということでした。
今は、各国の技術も上がってきていますが・・・
当時、露天のシルバーアクセを手にとって見ると・・・
腕のサイズ直しをした部分のロウメがバーンとでていたり・・・
磨きがとっても乱暴で、こんなんで売っていいの??
なんて商品もけっこうありました。
でもね・・・
結構売れていたそうです。
僕ら、宝飾に携わる人から見れば・・・
適当で大雑把なつくり・・・
でも、普通の人から見れば、あんまり気にならないギャップだったんでしょうね・・・
僕らのこだわりなんて所詮井の中の蛙だったのかもしれません・・・
でも、僕はそんな商品に抵抗したいと思っていました。
みんな!
気が付いて!
同じ様に見えるけど!
全然違うんだよ!
磨きが!
石留めが!
仕上げが!
その違いが分かる人を増やそう!
そうすれば、大雑把なつくりをしているところは滅びるはずだ・・・
丁寧な仕事をしている職人やメーカーの事を分かってもらえるはずだ・・・
なんて、考えたのでした。
なんだか長くなってしまいましたが・・・
結論から言うと・・・
僕の学校は技術レベルは現在進行形の新しい技術を取り入れる学校にしよう!
でも、プロのみをターゲットにするのではなく。
どちらかという、OLさんが仕事の帰りや、主婦の人達が家事のあいまに足を運んでもらって、何気なくやっているのだけど、出来上がるものはレベルが高いものが気軽にできてしまう。
そんな学校になれたら・・・
そんな学校にしよう・・・
知識としては大切だけど・・・
新しいものを取り入れていく為には、
勇気を持って古いものを捨ててみよう!
モノだけでなく、経験も捨てるのは怖いけど、
新しいものを取り入れていく為には仕方がないことです。
なんだか長くなってしまったので今日はこのぐらいにしておきます。
乱筆、乱文な気がします・・・