気軽に書いてみようと思います・・・
僕がジュエリースクールを開校するにあたり、いくつかの学校や彫金教室を見て歩いた事は依然お話しましたが、もう一度、ラヴァーグが心がけている大切な事を確認がてら書いてみようと思います。
ジュエリースクールを経営したい。という方達は実は結構います。例えば銀粘土。この銀粘土というものは銀粘土技能認定という資格があります。この資格を取ると、素材をメーカーから直接買えるようになったり、インストラクターとして協会から認定を受けれるので学校経営を考えて取得する人が結構います。
ちなみに、ラヴァーグが今年と昨年優秀指導者として、銀粘土の協会から表彰された時には全国で1500教室ぐらい稼動している教室と眠っている教室があるという事を言われました。
そんなにあんのかよ!!!
と思いました。
まぁそれは置いておいて、実はジュエリースクールの参入障壁はそんなに高くないです。(参入障壁とは、その事業を新しく始める為に必要な人材・お金・情報・設備等のことです。)
だから、結構いろいろな所に彫金教室や銀粘土教室は小さいところから大きいところまで沢山あります。
でもね、僕もいろいろ見て歩いた中で生徒がたくさんいる学校もあれば、ほとんどどいない学校もありました。
何が違うのだろう?
・・・・・・
けっこういろいろ考えました。
答えはすぐには見つからなかったけど、僕が学校を開いてしばらくしてから、身をもって知る事になりました。
どういう事かというと、ジュエリー大好きな子が入学して最初はテンションが高かったのが、中盤から後半にかけてのレベルがあがった課題に突入していくと、みるみるテンションが下がっていってしまったのでした。
僕が学んできた教育カリキュラムをそのまま教えているのに・・・
何故?・・・
実は、僕自身はこの道を職業にしていこうという高いモチベーションがあったので、つらい、訓練のような、厳しい修行の要素も耐えることができましたが・・・
ジュエリースクールに足を運んでくれる大半の生徒は基本的にジュエリーが好き!という所からスタートしています。
つくるより、そもそも身に付けるのが好き!という人達です。
実は、ここに既成の教育カリキュラムと生徒達のニーズの違いがあったのでした。
ジュエリーはそもそも、ファッションとのコーディネイトの中で選択されます。
そうなんです。洋服に合わせやすいジュエリーが実際は使われているのです。
既成のカリキュラムの中にあった、作りとしては凄い!、実際につくるのも凄い大変!なんて後半の課題をこなしてできあがったものは、凄いとは言われても、誰にも欲しいとは言われない、先生には褒められるけど、友達にはちょうだいとは言われないデザインをつくっていたのでした。
洋服にあわせやすい、友人にプレゼントしやすいジュエリーは実はシンプルなものが多かったのです。
そこが、僕が最初に生徒達のテンションが下がっていく原因だと気がついたのは、学校を開校してだいぶ立ってからのことでした。
このままではいけない。
そこからは僕が教わってきたロジックを捨てることからはじめまた。
ゼロからカリキュラムを作り直す。
テンションが下がらないカリキュラムづくりをしよう。
もう少し、いろいろなポイントがあるのですが、生徒達の大半は凄いジュエリーより。人に欲しがられるジュエリーをつくりたいと思っているという事をふまえた教え方にシフトしなくてはいけいという事が、とても大切なんだ・・・
という事を、生徒達に気がつかせてもらえたのでした。
今でも、そこは忘れちゃいけない大切な事だと思っている今日この頃でした・・・