日記

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ジュエリーデザイナーが直接商品を売る時代・・・

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もう、ヨーロッパではそうなっているそうです・・・

先日、宝飾業界の大きな団体の偉い人が僕のところに来てそう言ってた・・・

僕は、どちらかというと自分の直感や見て、聞いたものをだいたい判断の材料にするようにしているけど・・・

割と具体的な話を聞いた。

銀座のある大きな宝飾店の話・・・

今までは、商品を仕入れてきて売ってたそうです。

どこの宝飾店も殆どはそんな感じ・・・

でも、ここ最近は残念ながら売上げが落ち、どうしたらいいのか、いろいろな企画にチャレンジしていたそうです。そのひとつが、ブランドではなく、お店ではなく、商品ではなく・・・

デザイナーを先頭にたたせるという企画。

そういえば、ダイエーの野菜もそんな感じになってきている・・・

最近は。北海道産、群馬産、千葉産などと、どこの県で生産されたかを表示するのはあたり前。

次は、千葉県の○○農園の○○さんが作った。というように、生産者の名前まで表示されてきている。

農薬の種類や農薬の使用回数を表示しているお店もある。

そして、最近では生産者本人の顔まで表示しているお店もある。気持ちの良い笑顔の写真が野菜の横に並んでいる。

ジュエリーも同じようになっていくというお話・・・

ちなみに、その銀座のお店ではビルの壁面にでっかくデザイナーの顔を何人かどーんとでっかく表示して、集客をはかったところ・・・

かなり人が来て、通常の売上げより数倍大きな売上げがあったそう・・・

もう、本当にどこに行っても買えるような商品では厳しいという事なんだろうね・・・

特に、宝飾品は贅沢品だからその厳しさは顕著に現れると思う。

どうせ買うなら・・・

という事なんだろうね・・・

僕の仕事はどちらかというと、アリーではフルオーダーの仕事が多いけど、原型製作が多いのは最近はジュエリーというよりアクセサリーが多い気がする。

要は・・・高いのに大量生産品。というのは厳しいという現実が仕事をしてても感じる。

高額商品には高額商品としての理由や価値が必要。

でもね・・・

僕は大量生産のアクセにだって思いを込めてる・・・

取引先のスタッフも値段は安い小さなアクセにだって・・・

思いを込めてる。それが僕には伝わってくる。

要は、作っている人の思いが大切という事・・・

野菜と一緒で、作り手の思いに価値が出てきているという事・・・

どんな思いで、このジュエリーを作ったのかという事が伝わるような売り方・・・

プロモーションの仕方が大切という事・・・

商品と値段を並べて、ガラスケースに置いているだけではその思いは伝わらないよね・・・

少しずつ、売り方もかわってきているんだよね・・・

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ラヴァーグジュエリースクールの価値とは・・・

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ちょっと、大きな事書くね・・・

僕は、秋葉原の事件の犯人の事はやっぱり信じられないし、悲しい。

でもね・・・

小さな事がふりつもって、大きな恨みや妬みになっていく事を僕自身も経験している。

たいした事がないのに、怒ってしまったり、小さな事なのに、落ち込んでしまう事もある。

ぼくが、25才の頃を思い浮かべてみると、今より、人の目を気にして生きていたし、将来の事を不安に思っていたかもしれない・・・

だけど、そんな時には友達がいてくれたり、彼女がいてくれたり、家族がいてくれたり、あふれる気持ちを受け止めてくれる人達がいた。

だから、僕は今がある。

だけど、秋葉原の彼は本当は何が欲しかったのだろう・・・

と考えると・・・

彼女・・・

友達・・・

たぶん、そんな感じなのかなと思う・・・

僕は、ラヴァーグという場所はジュエリーを教えるだけの場ではないと思っている・・・

例えば、こんな話・・・

僕の学校の生徒達が今度もデザインフェスタに出店する。

そんな生徒達が得るものってなんだろう?

生徒達って何が目的なんだろう?

と考えると、僕が一番手に入れてもらいたいものは・・・

一緒に参加する人達との、チームワーク。デザインフェスタが終わった後の、打ち上げかなんかで、楽しそうにお話している時間。

売れなくたって・・・

そんな楽しい仲間と、大切な時間を作ってくれたらいいなと思う。

ラヴァーグにきて、ジュエリーができるようになった!というのも悪くない・・・

でも、一番嬉しいのは、ラヴァーグに来て、仲間ができた・・・友達ができた・・・彼氏ができた・・・彼女が出来た・・・なんていうのが僕は嬉しかったりします。

そういえば、この前恵比寿で飲んでたら・・・

うのさんとまきさんの2人が仲が良さそうに歩いてるのを見た・・・

へーーー、あの2人って仲良しだったんだ・・・

なんて、思ったりして嬉しかった。

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最近、生徒達がホームページを作り始めた・・・

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今日、生徒のUさんが一生懸命ドメインの取得の仕方を宮島先生から聞いてた・・・

Uさんは海外でジュエリーを学び、日本では僕の学校で作品を作っている。

とっても、素敵なジュエリーをつくっている。

コンテストなんかでも、賞を取ってる。

だけど、コンピューターが大の苦手という事。

そんな話をしたのが、数ヶ月前。

でも、今日ドメインを取ってた。

?どうしたの?と聞いたら。

海外の人に、ホームページを持っていないという事を笑われたという事。

向こうでは、作品の作者にアクセスできて当たり前という事らしい。

素敵な商品を作った人がどういう人物なのかは気になるのは当たり前。

という事らしい。

だから、Uさんはプロ志向だから、とうとうホームページを持つ事にしたんだって。

そうだよね・・・

野菜だって、もう生産者の顔が見える時代。

ジュエリーだって、誰がつくったんだか分からないような大量生産品を買う時代じゃなくなってきたんだろうね・・・

みんな頑張ろうね・・・

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僕のモチベーション・・・

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たまたま、さっきそんな話になった・・・

僕のモチベーションというか、目的。

ラヴァーグの売上げを上げる事ではないと思う・・・

もちろん、目的を達成させる為の手段として、いろいろな形での売上げを狙っていってはいる。

原型を作ったり、指輪を売ったり、授業をしたり、などなど・・・

でも、それらはやっぱり手段。

僕の目的は良い学校を作ること。

良い学校とは・・・

卒業した後に、ラヴァーグで学んだ事が役に立ったと言われる学校。

あの学校は意味がない・・・なんて言われないようにする事。

そして、僕はラヴァーグに通学してくれている生徒達と一緒に、宝飾業界の本当の実情とその対策について考えて行きたいと思っている。

さっき、こんな話も出た。某大手ジュエリーの専門学校のホームページを見ての感想を聞いた。

その話をしてくれたのは、大手宝飾機器メーカーのスタッフ。

昔はその専門学校の売りは就職だった・・・という事。ミキモト・桑山・ナガホリなどなど、有名宝飾メーカーへの就職実績を高々と掲載していたという事。(僕はあんまり知らない)

でも、この前見たら就職ではなく、独立にうたい文句が変わってた。という話。

ある意味正直・・・

学校というところは、入学も大切だが、出口の確保も大切。僕の学校はどちらかというと、社会人や業界の人達がターゲット。専門学校なんかになってくると、通学するのは子供だけど、お金を出すのは親。

親は出口を気にする・・・

高いお金を払うんだから・・・

大切な青春の時間を投資するのだから・・・

当たり前。

だから、就職ができないなんて事になったら、そりゃ問題も発生してくる。

でも、独立を目標にさせるんだったら、独立は簡単。

だって、自分が独立した。と言ってしまえば、それは独立。

独立に定義なんて無い。

お金がもらえなくても、とりあえず独立。とりあえず、起業。

もらえるか、もらえないか、もうかるか、もうからないかは責任の範囲外。

でも、就職は明確だよね。

バイトではなく、社員。

とりあえず、明確な定義が一般的にはある。

だから、ゴールを就職から独立にする事は正直。

でも、独立という目標をたてさせるんだったら、モノづくり以外をしっかり教えてあげて欲しい。

そして、独立した人達がなんとか夢を見れるような時代をつくる努力をして欲しい・・・

僕は、そんな風に考えています。

僕はまだまだ若造で生意気だけど、いい学校を作りたいとは思っている今日この頃です。

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新しいモノは、古いモノに必ずしも勝てるわけではないけど・・・

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やっぱり、まだまだ普通の事に驚いたり、昔習った事を忘れていて、そういえば、そうだった・・・なんて事を繰り返す・・・

校長なのに・・・

最近は洋彫りの機械も使い始めた・・・

とっても、楽しい・・・

なんで、こんなに楽しいのに流行ってないのだろう・・・

いくつか原因がある。

まずは機械の特性を活かしたステップアップの階段が見えていない事。

僕が、いつも考えている事なのですが・・・

技術を身に付ければいいんでしょ?!…的な階段では、なかなか続かない・・・

楽しくないと・・・

これは、昨日のTVのインタビューで女子ゴルフの上田桃子が言ってた。

日本人は、試合というけど・・・

アメリカ人はゲームという・・・

もっと、楽しまないといけない、というような事を言ってた。

僕も、そう思った。確かに技術を身に付けたりする事は苦労もあるけど、やっぱり楽しみながらやってもらいたい。

例えば、僕はいつも業者に出していた石留めを、彫り留めの機械を使ってやってみた・・・

今まで、自分で感じた事がない、正確さと楽しさが新しい設備でやるとあった・・・

こんなに簡単に彫り留めができる・・・

すごいな・・・

マイクロスコープ・・・

そして、コンプレッサーの洋彫りシステム。

僕は、アメリカ人のシェーンに教わった。

真鍮の板にいろいろな留め方を教えてもらった。

国によって、留め方の呼称が違うけど、なんだか簡単にどんどん留めてた。

そりゃ、石留め屋さんじゃないから、完璧ではないけど、こんな風に気軽に石留めができるんだったら、みんなもっと楽になるのにと思った。

そして、自分がやってみて気がついたこと。

彫り留めで一番大切な事ってなんだろう・・・

たぶん、最初の位置決めだと思う。

下穴を適正な位置に開けていく事。

石がせらないように・・・

石が遠くなりすぎないように・・・

僕が出している高い工賃のところは、まっさらな状態で石留めをお願いすると、留め代+穴あけ代に100円かかる所がある。

穴あけに100円?と思うかもしれないが・・・(僕も思いました。)

でも、やっぱり自分で留めを頑張ってやっていくと、爪を彫り残していく技術も大切だけど、もっと大切な事に改めて気づく。

下穴をけがきでしっかり計ってポンチであけていても、ドリルを曲面に垂直に前後左右にぶれずに開けていくのはやっぱり職人技。

意外とずれる。

そして、頭に思い浮かぶ・・・穴をぶれずに開ける治具を作るか・・・

繰り返し努力をして、垂直にぶれずに開けられる練習をするか・・・

・・・・・・・・・・・・・・

そして、何故CADが生まれたのかを痛感する。

CADって凄いよね。

石の留め位置なんてあっという間に決められて、しかも簡単に微調整ができる。

これが、地金に直接穴を開けていくと、上手な人だったらなんの問題も無いことからも知れないけど・・・

初心者は確実に失敗する。そして、自信がなくなって、自分でやりたくなくなる。

高い地金代、苦労した仕上げ。それらが、最後の最後でふいになる。

怖くて、自分ではやりたくなくなる。

僕は、今石留めが楽しい。

マイクロスコープと、機械があるから・・・

CADができるから・・・

新しい設備の導入にはお金がかかるけど・・・

本当にジュエリー作りが楽しくなる。

簡単になる。

みんなにとって身近になる。

失敗が減る。

みんながもっと楽しくモノづくりができるようになるといいね。

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