僕は、校長先生という立場であるけど、実は今でも生徒でもあります。
僕が頭を下げなくてはいけない、お世話になった先生は沢山います。
学校に入学をするという形式ではないけど・・・
毎年、3人ぐらいは僕にとっての先生は増えていっている・・・
だから、いつまでたっても生徒のまんま・・・
たぶん、卒業なんて無いんだろうね・・・
今、習っている事が身に付いたら、また違う事を学ぶと思う。
僕は、ぼくなりの基準で次に学ぶ事を決めている。
今まで大切にしてきたものを捨てる事もある。
とてもお金がかかる事もある。
でも、振り返ってみると積み重ねる事はできているような気がする。
例えば、僕は和彫りのタガネをたくさん作った・・・
金属に彫るという事に興味があった。
しかし、これを教えていくという事を考えると、少し視点が変わってしまう・・・
ラヴァーグの彫金のカリキュラムの中にも和彫りの課題がある。
一番最後に。
何故、一番最後なのかは今回は省くけど、僕は彫りが好きだから僕の学校の課題には入れているけど、必須というより、僕の趣味的なところがあった。
だけど、金属に絵を描くというのはいろいろな要素が必要だから、上手下手がどうしてもはっきりでてしまう。
うまくいかないと、残念感が残ってしまう・・・
なるべく、そんな思いはしてもらいたくないから、たぶん和彫りを教えている学校は少ないのかもしれない。
でもね・・・
やっぱり、僕は和彫りを好きでいて良かったと思っている。
僕は今洋彫りの設備を導入して、先生達と試行錯誤して機械のノウハウを研究している。
前にも書いたが、アメリカ本土から洋彫りの職人さんに来てもらったりしている。最近は20年以上の経験があるハワイアンジュエリーの職人さんにもいろいろとアドバイスを頂いている。
そんな時は僕は目をキラキラさせている生徒になる。
新しい事を学ぶのは本当に楽しい・・・
できない事ができるようになるのも楽しい・・・
新しい彫り方やタガネの動かし方を学びながら思う・・・
本当に、あの時和彫りに興味を持って良かったと・・・
そして、生徒達に和彫りの課題をこなしていてもらって良かったとも思う。
なぜなら、あの設備の便利さを痛感してもらえるから・・・
そういえば、ある人から指輪を見てハワイ好きなんですか?
と聞かれた。
嬉しかったりする・・・
僕が彫り上げたリングがぱっと見ると、ちゃんとハワイアンジュエリーに見えている事が・・・
僕は今ハワイアンジュエリーにこっている。
毎日、ハワイアン・・・
おとといはハワイアンのお店に行って、お皿とかを買ってきた。
ノギスやケガキをプルメリアのお皿に入れようと思って・・・
ハワイアンの先生には僕の彫りを、お世辞もあるかもしれないけど、プリティグッド!と褒めてもらった。
やる気になる・・・
先生より、生徒でいるほうが楽しいのかもしれない・・・
今は、ラヴァーグの先生達もハワイアンジュエリーに興味を持ち始めている。
生徒達も僕が彫っている横で、僕が自慢をすると、ほんの少し興味を持ち始めている・・・
興味がある人は見に来てください・・・
洋彫りの設備をね・・・
今日も頑張って彫り上げます。
今は、結城先生が頑張ってる・・・
楽しみです。