ライノゴールドを含めライノセラス関連のプラグインを教える学校が増えてきた。
教える内容は様々だと思うけど、これからジュエリーCADを学ぼうと思っている人が学校のレベルを判断するのは困難かもしれません。
ジュエリーCADスクールの参入障壁が低いのはそこらへんが理由なのかもしれません。
パソコン1台と机があって、僕はCADができます。という人がいれば出来てしまう。
現在、まだジュエリーCADのスキルを判定する機関や資格などは存在しない。
ゆくゆくは、最低限のスキルがあるかどうかをチェックするような資格の制定がされるようになる事を祈りたいと思う。
実はそんな中ライノセラスには、“公認トレーナー”という資格があるのです。
ライノセラスの基本を熟知しジュエリーだけでなくプロダクト系のCADデザインにも対応が出来るトレーナーの資格です。
この資格はライノセラスのメーカーである「ロバートマクニール社」からの許可が必要になります。
ちなみに、認定方法というか、認定の代理を行っている所はアプリクラフト社が試験をやってくれています。
このトレーナーを認定してくれるのは、アプリクラフト社の斉藤先生。
まぁ本当にライノセラスについては詳しい人です。
僕自身もこの資格を取得する為のトレーニングを受けましたが、毎日が新しい発見の連続だった事を今でも覚えています。
最後には実技試験があり、それが最大の難関でした。
なぜなら、ジュエリーCADでは求められないようなプロダクト系のCADモデリングに求められる質問を的確に答えていかなくてはならないからです。
しかも、生徒役は斉藤先生。
少し意地悪でした・・・
もう既にジュエリーCADスクールラヴァーグの校長であった僕でも一発合格とはいかず、いくつかのレポートを提出しなくては合格できませんでした。
でも、とても充実したトレーニングではありました。
当時、斉藤先生いわくですが・・・
宝飾業界で認定トレーナーになったのは僕が最初との話を聞き少し嬉しかった事を覚えています。
今では、アミュールの伊藤さんや僕と一緒にトレーニングを受けたアトリエアークの西川さんなどが、認定を受けているはずです。
先日、他のCADを使っていて、ライノセラスを使い始めた人に、ライノセラスの弱点は何だと思いますか?との質問をしたところ・・・
ブーリアンが弱い・・・
との意見を聞きました。
その事については色々な所で話を聞いた事がありますが。
僕は、ブーリアンができなかった事は一度もないように思います。
できなかったのではなく、作り方が間違っていた。
ブーリアンができるように処理をしていなかった。
と言った方が正しいと思います。
作り方や処理の仕方を気が付かないで、ブーリアンをしようとしても破綻したり、出来ないという事が起こってしまうのです。
そんな事の理解も“公認トレーナ”の認定を受ける過程で教えてもらう事が可能です。
これから、彫金教室等でライノセラス関連の授業を提案して行きたいと考えている人達は、是非、公認トレーナーの認定を受けてみる事をお勧めします。
また、これからジュエリーCADスクールを探している人達は、公認トレーナーの有無を聞いてみる事もお勧めしたいと思います。