昨日、アプリクラフトの女井社長とそんな話をしてて、頭の中がすっきりした。
ラヴァーグを学校法人にというアドバイスを色々な所からいただいた事がある。
だけど、どんなメリットやデメリットがあるのかを勝手に想像し、何も動いてこなかった。
ちなみに、今でも分かっていないけど、今は違うモチベーションがあるから、その方向には進んでいない。
しかし、色々な学校を卒業している生徒がラヴァーグには入学している。
正直、ラヴァーグを卒業して他の学校にいっている人もいる。
だけど・・・
僕自身、今必要な事って何だろう・・・
今、通用する事って何だろう・・・
ラヴァーグに学費を払って学んでいる人達の本当の目的って何だろう・・・
そんな事を考えながら、カリキュラムが生み出されている。
僕は、これが必要だと思って入れていたカリキュラムが、先生達とのディスカッションの仲、削除されていったカリキュラムもある。
目的と手段。
これが、意外とごちゃごちゃになってしまう時がある。
手段なのに・・・
手段を目的にしてしまいがちになる。
正直、自分が考えて選択してきた道を今でも信じているけど、視野が狭い中での答えだったりする事もある。
大きな視野で同じ事を捕らえなおしてみると、自分自身が小さくて意地悪だったな・・・
と思う事もある。
たまに、僕は意地悪になる・・・
僕がよく使うセールストークがある。
手作りの技術を先生や職人さんから10人が教えてもらった場合。
正確、不正確。遅い、早い。
この差は大きなものになる。
だけど、CADに正確・不正確はない。(本当は造型機や仕上げの話をすればあるのかもしれないけどね・・・)
知っているか、知らないかです。
と・・・
いう。
右クリックが早い。
左クリックが美しい・・・
そんな事を言う人はいないですよね・・・
と。
1.7mm厚の平内リングをCADで作る場合、誰がやっても同じ造形物があがってくる。
細かい事は抜きにして、それは僕が作っても、OLさんが作っても同じものがあがってくる。
これが、CADの最大の良い所。
知っているか、知らないかの違い。
そんな話を取りとめもなくする中・・・
大手の専門学校は職業訓練校なのに・・・
どうして、CADに力を入れないのだろう・・・
と不思議に思っている。と話をした。
実は、僕なりの答えはある。
それはあくまでも予想ではあるけれど。
女井社長に、学問としてのジュエリースクールと職業訓練としてのジュエリースクールの違いを教えてもらった。
それは、他の業界でも似たような事がいっぱいあるらしい。
繰り返すがその話は僕の中でとてもすっきりした。
学問と職業訓練を同じ土俵で推し量ってはいけないという事を理解した。
僕自身が目指しているところ・・・
他の学校機関が目指しているところが・・・
大きなお世話だがたぶん違っていたという事なんだと思う。
そう考えると、学問としてのジュエリーメイキングは後世にしっかりと残していかなくてはいけないと思う。
ラヴァーグのサイトで学校の特色を呼んだ事がある人は分かるかもしれないが・・・
僕はラヴァーグの特徴を一生懸命伝える為に、並べている言葉がある。
だけど、そもそも比べて話してはいけない。
と昨日思った。
僕が、CADを導入したり、イラストレーターやフォトショップの必要性を説明したり、写真撮影の設備を導入したりしているのは、僕なりのこのビジネスに対する必要なものを感じて、生徒達に教えていこうと思ったから。
僕は日本史をなぜこんなに勉強しなくてはいけないのかを理解できなかった。
学生の時の選択科目は日本史・世界史・政治経済がある中、迷わず政治経済を選んだ。
だけど・・・
旅行にでかけたり、TVを見ていると当時教わっていた歴史教育があるから、豊かな気持ちになったり、より楽しめたりする事がよくある。
なんとなく、高速道路を走っていても、“関が原”なんて看板が出てくると・・・
なんだか盛り上がる・・・
だから、ある意味必要がないと思っていた事のおかげで豊かな気持ちになる・・・
そんな事は多かったりする。
必要がないことなんてないんだな・・・
言葉に気を付ける様にしていきたいと思います。
そして、それぞれの必要性を理解して一緒に頑張っていこうと考え始めた今日この頃でした。