安い事が必ずしも良い訳ではない。
高くても良い。
その高さに見合っていれば。
日本人の民度。
僕は、けっして安さを求めている訳ではないと思う。
安くなくてはいけないものもある中、ジュエリーに求められてているのは本来は安さではない。
信頼のおける品質。
信頼のおける価格。
決して安い商品やサービスを探している人が多いという訳ではない。
石留めひとつとっても、高い理由をしっかりと説明できる所には、安心して仕事を依頼する事ができる。
だけど・・・
高い理由が説明できなくて、相手を見て価格を変更する業者があるのも事実。
ロットがまとまっているから安くなる。
為替が円高にふれたから安くなる。
逆に、おひとつだからこの価格。
為替が円安の時に仕入れたからこの価格。
しっかりとそれぞれの価格には説明がつく価格があるはず。
新規の取引先を見つけたい業者はたくさんある。
異業種から参入したい業者もある。
しかしながら、誰の紹介もなく、安心できる新規の取引業者を見つけ出す事はとても困難である事は、実は宝飾業界の人達ほど、実情を知っている。
何度も繰り返すが、安い業者を探している人もいるけど・・・
それ以上に、信頼が出来る業者を探しているほうが多いという事を知ってもらいたいと思う。
あまりにも低価格競争が激化してしまった宝飾の加工の現場。CADのデータ製作や造形も低価格化が進んでいる。
しかし、その低価格が招いてしまった現状は、若い人が宝飾業界への参入をこばむ要因にもなっている。
一生懸命がんばっても、夢がある業界ではない・・・
そんな事は僕自身全然ないと思っている。
もう、夢がいっぱいある。
だけど、それは安さを売りにしない。
という強い気持ちが必要でもある。
適正な価格を維持する姿勢が重要。
熾烈な価格競争があるのはどの業界でも同じである。
しかし、その向こう側には品質や付加価値などの本来のモノやサービス以外のもので価格が決まってくるビジネスも存在する。
低価格がマーケットのニーズの全てではない。
うちは高いですよ・・・
そんな事を最初から言える業者が実は信頼ができる業者なのかもしれない。
たぶん、そんな業者は高い理由を説明できるはずだから・・・
高くても、信頼ができる業者選びができるように努力をしていきたいと思う今日この頃でした。