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63才でも幸せに働けている理由・・・

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なんだかね・・・

少し嬉しかったのです。

僕が、ジュエリーCADの学校を作ろう!と思った頃。

当時の教育機関には何故かCADをちゃんと教える体制を整えている所はなかった。

CADがなくても出来るのが日本の職人であり、技術力である。

という話を聞き、なるほど・・・

やっぱり、ドイツやアメリカの人達の大きな手では微細な作りこみを必要とする繊細なジュエリーはかなりの熟練を要する。ので、CADという仕組みを作り上げ、より簡単に、誰にでも微細なものが作り上げられるシステムを作り上げた。

と聞いて、なるほど・・・

と、当時は思っていた。

だけど・・・

僕自身、ジュエリーCADがこれからのモノづくりには必要になる。

なぜだか勝手にそう思い込んだ。

その事を色々な人に相談したところ・・・

現在ないものはニーズが無いんじゃないか・・・(もう9年ぐらい前の話です。)

だから、やっても上手くいかないよ・・・

そんな事をアドバイスしてくれる人もいた。

だけど、自分自身が得意な所。自分がやりたい事。

それを考えるとどうしてもCADが僕を救ってくれる気がした。

手作りも頑張ったけど、もっと自分が加速する気がした。

ので・・・

なんだかそれを信じて、ジュエリーCADの世界にのめりこんでいった。

今思うと、本当に周りの環境が変わった。

ガートナーのハイプ曲線というのがある。

という事を、シーフォースの部長に前に教えてもらった。

なるほど・・・

この数カ月のメディアでの3Dプリンター・3Dプリンターと騒いでいた根拠。

オバマ大統領が3Dプリンターと言いだした根拠。

という事なのか・・・

色々な所で、造型機と言っていた人が3Dプリンターと言いだしている。

本当にメディアの力は面白い。

ふと周りを見渡すと、CADを教える学校や場所や人も増えてきた。

今から始める人達には良い環境が整い始めている。

造型機もお手頃価格の製品が出始めた。

造形代も僕が始めた頃はは 4000円/1時間だった。

今は1300円や1000円なんて話も聞く。

そんな中。

2年ぐらい前に会った貴金属技能士の職人さんと久しぶりに仕事をさせてもらった。

もちろん、手作りの技術は文句が無い人なのに、CADを学ぼうかどうしようか・・・

2年前はそんな話だったような気がしていた・・・

だけど・・・

久しぶりに会って最初の言葉が本当にCADに救われた。

と言っていた。

63才で。

今では仕事の大半がCADを軸に受けれるようになっているそうです。

取引先はみんなが知っている有名なクライアント。

顔を見たら、笑っていた。

一時うつになりかけていた・・・

と言っていたのに・・・

本当に良かった・・・

CADができるようになってよかったと思う事を聞いたら・・・

1人で受けられる仕事の量が全然違うと言っていた。

手作りでは何日もかかっていた仕事が数時間でこなせているそうだ。

その環境を支えてくれるパートナーとの出会いも重要だ。

夜、造型をお願いすると次の日の朝にはやってくれているらしい。

そんな応援をしてくれる人がいるのは、本人の人柄ですが・・・

僕の事ではないけど・・・

お店のあきちゃんとなんだかとってもいい話を聞いた気分になりました。

そんな人達が1人でも多く増えていけるように頑張っていこうと思います。

ここ最近、学校がとても混んでいますが、増えたスタッフも成長してみんな頑張ってくれています。

本当にありがたいなと思う、今日この頃です。

 

 

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