これはね・・・
頭では分かっているんだけどね・・・
諸刃の剣でもあるんだよね・・・
小さな会社が大きな会社になる為に必要な事は、まずは仕事を増やす。売上げを増やす。
という事は誰にでも分かると思います。
が・・・
どうやって?
というのが問題です。
実はここが今まさに僕達が直面している問題でもあり、大きな会社が乗り越えてきた壁でもあると僕は思っています。
社長しかできないこと。
ある特別な技術を持っている技術者しかできないこと。
特殊な能力を持っている人間しかできないこと。
たぶん、最初はこの特別な何かを持っている人がいてこそ、独立や起業がはじまるはずです。
それだけでも、もしかしたら小さな会社はなりたちます。
ただ大きな会社に成長をしていくには、このままでは難しかったりします。
大きな会社になる為には、売上げや利益が増えていく事が必須ですが、その根本には仕事の量を増やしていかなくていけません。
当然ですが、時間だけはどんな人にも平等に24時間しかありません。
だから、特別な能力をもっている人達に25時間働いてもらう事は絶対にできないので、量が増えると共に、他の人が同じ様に特別な人の仕事をこなしていかなくてはいけません。
が・・・
これが難しい・・・
どうしてもクオリティーの維持ができない。
当然ですが特別な能力があってこそのクオリティーだったので、普通の人が同じ様にこなしても同じ品質を維持していく事は難しかったりします。
この普通の人が特別な人と同じ様なクオリティーになる為には工夫が必要です。
例えば余談ですが、ハワイアンジュエリーを作っているメーカーではある特定のエングレイバーが彫っているというところからはじまるのですが、大きくなると一人ではこなせなくなるので、何人かで商品を作ることになります。
まぁ、普通の人では見分ける事は難しいかもしれませんが、同じブランドの商品でも何故か商品のクオリティーが違うなんて事が起こったりします。
それは作っている人や彫っている人が違ってくると、やはりそれぞれ微妙な違いが生まれてくるのが手作業の良さという事にしておきましょう。
ただ、あまりにも大きな違いや体調や環境によってカタログの商品とは・・・
違う!!
なんて事にならないように、レーザーマーカーなどを使って下書きを綺麗に入れてから彫ったりもします。
僕も、先日ラスベガスに行ったプロダクト商品は量産に入ってくるとマーカーのお世話になっていたりもします。
話は戻って、ある程度の能力さえあれば誰にでも一定のクオリティーを生み出すことができるようにするために必要な事・・・
それは、システムです。
仕組みといったりしてもいいかもしれません。
このシステム化ができるかどうかが、大きな企業になる為に必要な事だったりします。
どの地域でも、どのサービースマンでも、どの技術者が作っても・・・
同じ。
高いレベルで同じ。
これを続けていく為にはシステム化ができるかどうかが鍵になってきます。
ただね・・・
システム化できないから価値があったりするのかもしれません・・・
高いクオリティーで安定させる為に生まれた設備がレーザーマーカーという高額な設備だったりするのかもしれません。
ただ、大きな企業になっていく為にはやはり業務のシステム化ができるかどうかが、鍵になると感じている今日この頃でもあります。
が・・・
このシステム化にもこれからの日本での働き方を考えると問題点も多く含んでいることを忘れないでもらいたいと思ってもいるというお話でした。