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なぜ、どんどん造型機を入れるのか?

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お金がありますねー

と言われた。

確かに造型機を揃えるのにはお金がかかる。

WAX切削機・金属切削機・光造型機・インクジェット造型機・型紙を切り出すカッティングプロッター。

ただ、お金があるから買うのではない。

必要だから揃えている。

という事なのです。

なぜ、そんなに必要なのですか?

とも聞かれる。

それは、それぞれの造型機を持ってみると分かる。

それぞれ全てに特徴がある。

最初のWAX切削機はJWX-10購入しやすかったから最初に導入ができた。

次に、両面彫りやJWX-10ではできないWAX切削ができるようになったという事で、JWX-10の後継機のJWX-30を導入した。

そして、キャスト(鋳造)では作りにくいものを作らなくてはいけないデザインがあり、金属切削機を導入した。

更に、刃物が入らない所を造形する為に光造型機を導入した。ラヴァーグに入っている光造型機はビジョンリアライザーという造型機。とにかく造形スピードが早い。カレッジリングなどの大きなものでも1時間ぐらいで造形してしまう。試作や雰囲気を見るのにはこのスピードは本当に重宝する。

そしてグラフテックのカッティングプロッターFC4500これはあまり説明をした事がなかったけれど、僕達はせっかく学んだジュエリーCADのスキルをジュエリーだけで終わらせてしまってはもったいない。と思っている。具体的には宝飾業界は、ファッション業界の一部であると僕達は考えている。

今ではカバンメーカーがジュエリーを作り上げていたり、アパレルメーカーがジュエリーを開発に力を入れたりしている。

他のファッション業界のジャンルから宝飾業界のマーケットに参入してくるのであれば、こちらからもジュエリーのスキルを持って他のファッション産業に勝負しに行くべきだと考えた。

そして、カバンや革小物などを効率良く作り上げていく為には、今かばんや靴、アパレルの業界の製造ラインを調べた。そうすると・・・なんとCADが導入されている事を知った。

しかし、やはり手仕事の業界だったので、CADが導入できているところとできていない所の格差も感じた。あるアパレルメーカーでは東京のデザイン室のCADデータの出力ボタンを押すと、中国の造型機が動き始めるそうだ。

それを知り、いろいろと研究をしてこのプロッターを導入した。今ではミシンも3台、革漉き機などもあったりする。

これは、ジュエリーメーカーの未来のあり方を僕達なりに考えてのことだったりする。

そして、せっかく覚えたCADスキルの有効活用の提案でもある。

そんな中、インクジェット造型機がまた増える。

ソリッドスケープの造型機だ。

いろいろな巡り会わせでラヴァーグに来る事になった。

もう周りには優秀な造形サービスビューローも増えて来た。

正直少し迷った。

ただ、考えた。

やはり生徒達にはそれぞれの造型機の特性も教えていくべきだとも思ったし。

僕達もより詳しく知りたかった。

そして何よりも、ラヴァーグの生徒達の未来をサポートし続ける。

という目標を持っている。

入学して技術を覚えて卒業して後は頑張ってね。

というスタンスを少しでもラヴァーグの生徒であった事をメリットとして感じ続けてもらいたいとも思っている。

ラヴァーグは卒業とい概念は持っていない。

ここから一緒に進んでいこう。

そんなイメージだ。

僕一人では使いきれない設備もラヴァーグというチームなら使いきれる。

お金があまっているから設備を導入するわけではない。

導入する価値を見い出せたから頑張ってお金を用意して払うと決めた。

ジュエリーCADのスキルは身につけてからがスタートだ。

そして、続けていけば行くほど造型機の必要性が高まってくる。

そしてそこにかかるコストも上がってくる。

そこが少しでも負担の軽減になる。

と考えての設備投資だ。

ラヴァーグの生徒達には長くラヴァーグと付き合い続けてもらいたいと思っている。

その第一歩の為に、造型機を導入する。

という事だったのでした。

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