インターンの採用を始めてから、客観的にラヴァーグというチームがどのように評価されているかを色々と話を聞く事ができた。
そして、改めて今のジュエリーを学んだ人達やこの業界に携わる人達がかかえる問題点がはっきりとしてくる。
問題点がわかってくると、僕達が何をしていくべきなのかがやはり明確になってくる。
インターンと言ってもインターンに採用されステップアップしていくチャンスを得られる人は応募に来た人達の20%程度。
今回は残念な結果になった人でも本当に惜しい人材もいた。
もう少し、僕達に体力があれば、未来の可能性にかけたい人たちはいっぱいいる。
能力があっても、知識と経験が足りない。
そんな人達の成長は早い。
ほんの少しのアドバイスで何十歩も前進していく。
昨日は久し振りに山梨に足を運んだ。
ただ、甲府ではなく、石和温泉。
立派な工場だった。
そこで、帰り際にほんの少しの雑談の中で感じる事があった。
それは、ずっと請負の仕事をし続ける。
という未来についてだ。
個人商店と企業ではスタンスが違う。
会社はそこにいるスタッフの未来・家族の事まで考えて仕組みを作り上げていかなくてはいけない。
自分(経営陣)さえ良ければいいというスタンスでは組織は成り立たない。
そこで必要になってくるのは会社の未来像だ。と僕は思っている。
どのように組織を成長させていくのか、具体的なビジョンを作り上げていかなくてはいけない。
その一つに加工を請け負っている企業が小売をやる。
という事について、話があがった。
僕は基本的には山梨周辺の宝飾加工業の企業が請負だけでなく、小売まで力を入れていく事はやったほうがいいと思っている。
ただ・・・
加工の人たちがお店を出すと、今までのポイントと小売のポイントの違いに最初は戸惑うはずだ。
僕も最初はそうだった。
ビジネスセミナーに行き、ビジネス書を読んで、いっぱしの経営者や未来のビジョンを描けるような気がしていた時期もあった。
セミナーや本を見ると、僕は感動しやすいのでだいたい感動してしまう。
それはいいことだと思っている。
しかし・・・
実は、その話の多くはその当時の僕にはまだ早いステージの話だったんだな・・・と。
今では思っている。
知識としてはセミナーやビジネス書を読む事は賛成だが。
今の自分のレベルとセミナーやビジネス書のレベルを合わせる事やあわせてもらう事は実は難しい。
なぜなら、本を書いたり、講演を行う人はもうある程度の立派な成功をおさめた実績をもとに話してくれているからだ。
ずっと先の経験や戦略を話してくれていると言ってもいいと思う。
だから、セミナーを受けた時の満足感はあっても、普段の仕事に大きな変化を起こす事が難しいという事がおこってしまう。
僕がそうだった。
例えば、僕がラヴァーグの講義の中で最初の頃にいう事は、まずはターゲットやマーケットを絞ってはいけない。
そんな話からスタートする。
ビジネス書やセミナーではほとんどが、体力がない最初の頃はニッチを狙え、マーケットをしぼれ、ターゲットを絞るほうが良い。
と書いてあった。
なのに、ラヴァーグでは絞ってはいけない。という話をする。
この話を紐解いていくとほとんどの人は、「ですよね」という話になる。
それは、多くの人がビジネス書に書いてあることを実践する前の段階にいるからだ。
準備が整って、実行可能な体力がついている人の為に書いてあると言ってもいいぐらいだ。
準備を整えたい。これから体力をつけていかなくてはいけない。
という人にはまだ早い・・・。
まぁ、それはあくまでも絶対ではなく、僕の少ない経験から導き出された答えでもある。
そんな話に興味がある人は、ラヴァーグに足を運んでみて下さい。