意外と問い合わせが多い、ネットショップは作ってはいけない。
という話。
もちろん、作ってもいいです。
ただ、そこで何をする為につくっているのかを考えてもらいたいと思います。
なんとかして、少しでもいいから商品を売りたい。
そんな気持ちも分かります。
しかしながら、千円を拾いにいくその姿をみられたマーケットはどのような印象を受けると思いますか?
という話です。
目先の千円を拾いに行く姿は、その先の大きな成長に妨げになるので、そんな段階でネットショップを開いてはいけないという話なのです。
そこが分かっていないと、最初にネットショップを作ってしまい、大切なお客様が離れていってしまっているのに気が付かないケースがあるのです。
最初からネットショップを作ってはいけないという風に言い換えたほうがいいかもしれませんが・・・
もしあなたが、久し振りにあった友達にネットショップを開いたんだよね・・・
という話をされたらどんな印象を受けますか?
まずは、見に行ってあげると思います。
そして、もしかしたら買ってあげるかもしれません。
ただそれは最初の一度だけで終わってしまうかもしれないのです。
しかも、その商品はとても低価格な設定をしてあったりなんかすると、もう安いジュエリーをつくる人。
という認定まで受けてしまいます。
もしくは、まだ駆け出しのクリエイターといった印象を持ってしまうかもしれません。
そして、その友達は善意で友人知人に紹介をしてくれます。
安く作ってくれる、駆け出しのクリエイターだよ・・・
と。
全く悪意がなく、駆け出しのネットショップオーナーの広げてはもらいたくない噂がどんどん広がっていってしまうのです。
そして、もしかしたら多くの人が最初の1回だけ、ネットショップを見に来てくれるかもしれません。
だけども・・・
もしあなたが、あるショッピングモールでも単独の路面店でもジュエリーを売っているお店に入って、品揃えが悪かったとします。
もう一度、足を運ぶでしょうか?
それとも、あそこはあんまり商品がないから・・・
という印象を持つでしょうか?
あまり商品が無い段階で、千円を拾いにいってしまうと、自分自身が思ってもみなかった負の効果が発生してしまう事が多いのです。
だから、最初からネットショップを作ってはいけないのです。
ある程度の商品ラインナップが揃ってから一気にはじめなくてはいけないのがネットショップなのです。
これはネット上の日本で最大手のショッピングモールを運営しているはずの営業マンから聞いた話です。
そのモール内で広告を打って、反響が出始めるのは商品点数がいくつぐらいあるのが理想ですか?
との質問にその営業マンが答えてくれたのは、300点を超えてこないと反響はあまり無いとの事を言われた事があります。
もちろん、商品のジャンルによって代わってくるとは思いますが・・・
そして、その話は3年ぐらい前の話ではありますが・・・
そして、当時の僕達はほとんどの商品がピアスでもありましたが・・・
300点を超える事の大変さは本当に時間とお金がかかった事を覚えています。
もちろん、最初からは絶対に無理な話でした。
そんな経験を踏まえ、最初からネットショップを作ってはいけないという事を繰り返しここにも書いているのです。
そしたら、どうすればいいのですか?
という質問も必ず聞かれます。
簡単な話です。
いっぱい作らなくてもスタートができるジュエリービジネスからはじめればいいのです。
そして、在庫リスクが少ないジュエリービジネスからはじめればいいのです。
そして、技術的なスキルが高くなくてもスタートができるビジネスからはじめればいいのです。
そして、広告費をあまりさけないはずなので、来店客数が爆発的に増えることはあまりないはずです。
だから、薄利多売は絶対にできないはずなのに・・・
薄利少売をしてしまう事を避けなくてはいけないのです。
と言う事は単価が高いものをたまに売る。
というジュエリービジネスからはじめればいいのです。
単価が高くて・・・
在庫リスクが少ない受注生産で・・・
ずっと身につけてもらいやすい、どんなシーンや洋服にも合わせやすいシンプルなデザインは・・・
もう、かなりしぼられてきます。
そのビジネスモデルは多くのジュエリーブランドもほぼ100%近く実践しています。
もちろん、それが全てではありません。
ベストな選択ではなく、最初のスタートしてはマスト(MUST)な選択である。
と僕は考えています。
その為にも、最初からネットショップは作ってはいけない。
という話でした。