もうなのか、まだなのかはわからないけど3年前の春ぐらいだったかな・・・
とにかくジュエリービジネスをする。という決意をもっている女性がラヴァーグにきた。
モノづくりやCADのエキスパートたちでも頭を悩ませて戦っている業界。
もちろん、僕自身も今から6年前にお店を回転させ、いばらの2年間をへて、なんとか軌道にのりはじめ、モノづくりやCADの能力があってもどうにもならない事がいっぱいあるという事に気が付き、自分自身の2年前の無知を反省していたころでもありました。
その頃の僕は、自分自身がモノづくりについて努力をして、モノづくりの技術さえ上がれば成功ができると思っていた頃に、「それではいけないんだよと・・・」とアドバイスをしてくれる人があの時にいてくれれば、こんなに苦労をしなくても済んだのに・・・
と思っていた時期でもありました。
そして、僕自身の限られたお金と時間の中で一般論ではなく、具体的な手順を教えてくれる人がいてくれれば・・・
あんな苦労はしなかったのに・・・
まぁなんでも3年はかかるよ・・・
なんてはげまされた時期もありました。
だけど、お店を開いてすぐに上手くいかなかった頃、3年我慢すれば良くなる。
なんて事は全く想像することが出来なかった事を覚えています。
当時の僕はジュエリーのモノづくりの事は理解していたつもりですが、モノを売る。ビジネスを成功させるという事についてはやっとスタートを切ったばかりの状態だったのだな・・・。と自分自身を振り返っています。
いろいろなアドバイスをしてくれる人はいました。
間違ったアドバイスをする人はほとんどいなかったように思えます。
しかし、多くのアドバイスを実は実行する事が出来なかったようにも思えます。
その理由は・・・
お金がなかったのです。
あれをやるといいよ。
これをやるといいよ。
みんな親身になってアドバイスをしてくれるのですが、いったいぜんたい僕がいくらのお金を持っていて、今はいくら使えるのかを僕はあまり伝えていませんでした。
アドバイスを行動に起こして行く為には、大概お金がかかってくるものが多く、やりたいのだけれども・・・、やった方がいいという事はわかっているのだけれども、お金が・・・。
という状態でした。
少ないお金の中でやりくりしなくてはいけなかったという状態でした。
お金さえあれば、もっと早く余裕がある状態になっていたのかもしれませんが、無いものはしょうがなかったのです。
ない中で出来る事。あまりお金がない状態でも絶対しなくてはいけない事。
今振り返ると、少ないお金なのに失敗をしてしまった事も多くあるような気がします。
その失敗の多くは広告の打ち方でした。
まぁそんなかんなを繰り返して、なんとか成長をする事ができたのも、スタッフをはじめ、外部の人達の応援もあってくれたからだと感謝しています。
そして、できれば僕達が経験してきた少ない予算の中での成長戦略という方法は多くの人達と共有していくことができればと考えています。
そしてそんな事をこれからの宝飾業界を目指す人達には伝えていってあげなくては・・・
という事をしはじめたのもちょうど3年ぐらい前だったような気がします。
今は、教育体系として確立し始めた起業や独立を支援するシステムもそのころはまだ、教育体系というより、経験談を伝える。情報を共有する。というような状態だったような気がします。
今思えば、やっぱり何事も3年ぐらいはかかるのかもしれません。
そう考えると・・・
3年後の事を考えると、今行動を起こさなくてはいけない事が多くあるのだと思います。
そして、話は戻りますが、3年前に宝飾業界にはじめて踏み入れる事を決意した女性が、今度お店を出す。
という話をつい先日聞きました。
場所は青山という事です。
もちろん3年前よりずっと以前からいろいろな思いをためて、準備してきたからだとも思うし、今でも努力をし続けていると思いますが、僕自身も僕の事のように嬉しく思います。
ここ最近はすでに技術を持っている。
という人達にも多く会う時間を作る事ができ、その技術のビジネスとしての活用方法、プロモーション戦略などを一緒に考えています。
そんな時間も3年後には多くの活躍している人材を僕達がいる業界に作り上げる事ができ、活気のある宝飾業界を作り上げる事ができる一歩になると信じています。
想いがあれば実現できるのだな・・・
と、一般的ではありますが思ったりします。
お店を持つ。
東京の青山に。
そんな人材が多く成長していけるように僕達の学校も頑張っていこうと思います。