ラヴァーグも少しずついろいろな事が変わりはじめている。
大きな変化が起きているのは丁度2年ぐらい前からかな・・・
技術の取得を基本指針として教えていたのが11年前のラヴァーグ。
実は、僕自身なんの疑いもなく、それがジュエリースクール。
と思っていた。
多くの彫金教室や専門学校に足を運び、当時何をどのように教えているのかをマーケティングし、ラヴァーグのカリキュラムも生み出された。
そこに何の疑いもなかった。
それが普通。
それが、最高。
いろいろな学校がプロになれる。
一流になれる。
そういう話をしてくれた。
だから、それを信じて僕自身も学び、それが全てだった。
しかしながら、年数がたち、僕自身が目指すプロというあり方と一流というレベルがその当時アドバイスを受けていた人達とほんの少し意味が違うと言う事に気が付いたのは、自分自身が真剣にこの業界でビジネスを開始してからの事だった。
仕事をするというスタンスで自分自身を見つめ直してみると、足りない物だらけだったことに気がついた。
あれもない・・・
これもない・・・
そんな自分自身の力のなさに驚いた。
あれ・・・
おかしい・・・
持っているものの量より、持っていないものの量の方が多い・・・
それは、彫金教室やジュエリースクールでは学ぶ事ができないものが多かった。
学校のカリキュラムはある程度均一化を図るためマニュアルというものの構築が必要である。
カリキュラムがない。テキストがない。という学校も当時あった。
どちらかというとそっちの方が多かった。
実は、ジュエリーをつくる。という能力とジュエリーを教えるという能力は似ているようでまったく違う能力だったりする。
どのような違いかと言うと・・・
ジュエリーを作るという行為はどちらかというと体で覚えていく部分が多い。
もちろん体を動かすのは脳みそだから頭でも理解しているとは思いますが、それは自分自身の言語と理論で動いているものでもある。
昔、長嶋茂雄監督が選手にアドバイスをしている風景をTVで見たことがある。
ズバッとやってバーンって感じでいこう。
もちろん、伝わる人には伝わるけど、ズバッとバーンという言葉を論理的に解説すると、バットのヘッドスピードを上げてインパクトの瞬間に力を入れると・・・
人はリラックスた状態が一番早く走れたり、速くパンチが打てたりするそうです。
力む事によって関節等が最大限の動きをする事ができなくなってしまうのかもしれません。
細かい事は分かりませんが、ズバッとバーンを理論的に説明する事が教える能力という事です。
ただ、結果できれば良いというわけではなく、なるべく分かり易く、多くの人が理解できる言葉に変換し理論的に説明する。
なおかつ人間なので、忘れる。うっかりする。という事がないようにそれをテキストというマニュアルに起こし教育レベルを体調やメンタルに左右されない環境を作り上げる。
という事が、モノづくりとは全く別の能力として必要になってくるのです。
コピーライト。
という職業があります。
そんな人達の能力に近いものが必要なのだと思います。
話は飛んでしまいましたが・・・
真剣にビジネスをする為に必要なものってなんだろう・・・
という事を考えながら進んできた11年間。
その経験をこれからの人達に伝えなくてはと思い始めたのが丁度2年ぐらい前の事だったような気がします。
僕自身、技術的には一流ではなくても、人間的に一流な人を知っています。
仕事という大きなスタンスで考えると、人間的に魅力的な人から教わったことの方が技術の部分よりも、役に立っているような気がします。
いろいろなスタンスの学校があってよいと思います。
そんな中でラヴァーグという学校は技術の取得で終わらせない為の学校として変わりたいとみんなで努力をしています。
技術の取得だけではなく、技術の活用。
その為には、実行する環境を学校として整え、行動を起こせるようにサポートをしていこうと考えている今日この頃でした。