先日、某広告代理店の営業マンと打ち合わせをする中、カルチャースクール業界が厳しいという話を聞いた。
ジュエリースクールだけではない。
陶芸や生花や料理教室なども厳しいという話。
理由は分かっている。
少なくとも僕は・・・いくつか思い当たる。
なぜなら僕達は直接生徒達のニーズの変化を感じ取っているから。
これは、僕がよく言う話・・・
景気が良い時は、なんとかソムリエとか陶芸とか彫金教室には人が集まる。
それは、有意義な時間を消費したいという人が多くなるから。
だけど、今は違う。
僕は100年生きていないから分からないけど、100年に一度の不況・・・
そして、それはこれからどれくらい続いていくのかが全く分からない。
だから、消費が冷え込み不安に備えるライフスタイルに変化している。
自分に投資し資格を取り、少しでも自分のステージをあげて、将来の収入を安定させる努力をする。
という時代になっているのだと思う。
だから、行政書士とか税理士とか、なんだかお金になりそうな資格取得の学校が伸びていたりする。
ただ、技術を教えるカルチャースクールに通うのか、ある程度認知されている資格を取得したほうが良いのか、今はどちらを選ぶ人が多いのかを考えれば分かってくる。
だけど・・・
僕は、有意義な時間を過ごす大切さをみんなには大事にはしてもらいたいと思う。
あせって、資格をとってもそんな人はいっぱいいるのだから。
毎年資格を取る人は増えていくのだから・・・
それよりも、楽しい友達がいっぱいいることの方が幸せでもあり、ビジネスにも強力に関係してくる力になる。
資格をいっぱい持っている人より、友達がいっぱいいる人の方がビジネスはうまく行ったりする。
先日、ジュエリーCADのオペレーターの人からの相談を受けた。
彼は僕よりCADのスキルが高いかもしれない・・・
だけど、これからの生活をどのようにこなしていけばいいのかが分からないと言う話。
就職するのか、独立するのか。
独立していても、就職し直してもいいとも思う。
いろいろな道がある。
就職するにしても、採用されやすいジュエリーCADデザイナーと採用したくないジュエリーCADデザイナーがいる。
その違いはいろいろある。
技術が足りなくても、ビジネスが上手くいっている人もいる。
技術があっても、ビジネスができない人もいる。
カルチャースクールを開いても、同じ事を教えているのに人が集まるところ、人が集まらないところ・・・
その違いを考えていかなくては、せっかくの技術を上手に活用する事ができない。
僕の学校には将来ジュエリーCADデザイナーになって就職をしたいという生徒もいる。
僕は技術も大切だけど、採用されやすい人間になる為の技術を学んでもらいたいと思う。
また、将来ジュエリースクールを経営したいという人もいっぱいいる。
ラヴァーグで学んだ技術を活用するという点において僕はスクール経営については苦労をしてきている分、相談にのってあげる事ができると思っている。
何が大切な事なのかは、社会の動向によっても変わってくる。教える事は変わらなくても、目的は変わってくるものだと思う。
今は、こんな時代に求められているジュエリースクールを僕達は目指していきたいと思う。