ジャパンジュエリーフェアーは・・・
年末のクリスマス商戦に向けて、各ジュエリーメーカーが商品を提案する場でもあります。
まぁ、宝飾業界的に言うと、IJTの次にくる大きなイベントでもあります。
僕は、そのイベントの為の各メーカー原型製作に毎日追われているのですが・・・
もうそろそろ無理な感じになってきた今日この頃です。
という事で、最近の御徒町近郊の加工屋さんもだいぶCADの知識が増えてきて、ラヴァーグにも見学の方が増えてきました。
そこで・・・
実は質問が集中するのはソフトウェアの事より、ハードウェアの事の方が多かったりします。
ハードのスペックや、どのくらいのものが出来上がるのかなど・・・
つくりに興味がある人は、ソフトの性能よりハードの性能を気にする傾向が強いのです。
一般的に、切削造形とインクジェット造形と光造形の具体的な違いなんかは、各取り扱い業者がしのぎを削っているのですが・・・
あまり、オフィシャルな比較や正確な情報はなかなか出てきていないのが現状です。
僕の知っている限りでも、全ての造型機を持っている業者ほんの一部だけです。
ラヴァーグでも造型機が現在2台稼動しているのですが・・・
実は、ジュエリーCADソフトを学ぶのと同じ位、造型機の使い方にも知識と経験が必要になってきます。
みんなが一番気になるのが、造形時間。
ラヴァーグの場合、切削造形機を使っているのですが、機械の動くスピードに刃物が付いていかない事で僕らはとても苦労しました。
要は、早く動かすと、やわらかいWAXを削っているのに、超鋼の刃物でも折れるのです。
言われたとおりの設定でやっているのに・・・折れる。
今まで、折った刃物の本数は数えられないくらいです。
でもね・・・
最近・・・
折らなくなってきた。
それは、機械のベストの取り扱い方が分かってきたから。
それと、造形時間も短くなってきた。
それは、毎日造形しているから、設定のコツが分かってきたから。
これは、他の造型機にも言える事で。
甲府のアイズの石川社長はDICOが販売しているインクジェット造型機を使ってサービスビューローをしてくれているのですが、たまに行って造型機の話を聞くと。深いノウハウがあるという事を感じます。
メーカー推奨をほんの少し超えたところに、ノウハウがあったりするのでした。
本当に、ほんの少しの事でぜんぜん違いが出てきます。
CAMという各ジュエリーCADソフトでモデリングしたデータを読み込んで、適切に刃物を動かしたり、樹脂を硬化させたり、ワックスを吹き付けたりするソフトも実はたくさんあったりします。
CAMソフトだけでも数十万から数百万するものもあったりします。
でも、これから、造型機も少しずつみんなが手に出せるような価格やスペックになった時に、CAMの使いこなし方も必要な知識になってくるんでしょうね。
そして、そこまでをサポートしていく環境を持っているハードとソフトが勝ち残っていくんだろうな・・・
次から次へと、覚えなくては行けない事が襲いかかってくる・・・
がんばろ・・・
そういえば、ローランドがジャパンジュエリーフェアの出展者リストに名前がでています。
海外で発表した、JWX-30を国内でも発表するのかな・・・
まだ未確認ですが、たぶん出してくるはずです。
個人でもがんばれば手が届く造型機なので、なんとか国内で力を入れていって欲しいものです。
海外の設定では、造型機・CADソフト・CAMソフトが全て含まれた状態になっていらしいので、国内でも気になる選択肢になる事は間違いないでしょう・・・
新しい情報があったら、今度聞いてみますね。
楽しみです・・・