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新しいモノは、古いモノに必ずしも勝てるわけではないけど・・・

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やっぱり、まだまだ普通の事に驚いたり、昔習った事を忘れていて、そういえば、そうだった・・・なんて事を繰り返す・・・

校長なのに・・・

最近は洋彫りの機械も使い始めた・・・

とっても、楽しい・・・

なんで、こんなに楽しいのに流行ってないのだろう・・・

いくつか原因がある。

まずは機械の特性を活かしたステップアップの階段が見えていない事。

僕が、いつも考えている事なのですが・・・

技術を身に付ければいいんでしょ?!…的な階段では、なかなか続かない・・・

楽しくないと・・・

これは、昨日のTVのインタビューで女子ゴルフの上田桃子が言ってた。

日本人は、試合というけど・・・

アメリカ人はゲームという・・・

もっと、楽しまないといけない、というような事を言ってた。

僕も、そう思った。確かに技術を身に付けたりする事は苦労もあるけど、やっぱり楽しみながらやってもらいたい。

例えば、僕はいつも業者に出していた石留めを、彫り留めの機械を使ってやってみた・・・

今まで、自分で感じた事がない、正確さと楽しさが新しい設備でやるとあった・・・

こんなに簡単に彫り留めができる・・・

すごいな・・・

マイクロスコープ・・・

そして、コンプレッサーの洋彫りシステム。

僕は、アメリカ人のシェーンに教わった。

真鍮の板にいろいろな留め方を教えてもらった。

国によって、留め方の呼称が違うけど、なんだか簡単にどんどん留めてた。

そりゃ、石留め屋さんじゃないから、完璧ではないけど、こんな風に気軽に石留めができるんだったら、みんなもっと楽になるのにと思った。

そして、自分がやってみて気がついたこと。

彫り留めで一番大切な事ってなんだろう・・・

たぶん、最初の位置決めだと思う。

下穴を適正な位置に開けていく事。

石がせらないように・・・

石が遠くなりすぎないように・・・

僕が出している高い工賃のところは、まっさらな状態で石留めをお願いすると、留め代+穴あけ代に100円かかる所がある。

穴あけに100円?と思うかもしれないが・・・(僕も思いました。)

でも、やっぱり自分で留めを頑張ってやっていくと、爪を彫り残していく技術も大切だけど、もっと大切な事に改めて気づく。

下穴をけがきでしっかり計ってポンチであけていても、ドリルを曲面に垂直に前後左右にぶれずに開けていくのはやっぱり職人技。

意外とずれる。

そして、頭に思い浮かぶ・・・穴をぶれずに開ける治具を作るか・・・

繰り返し努力をして、垂直にぶれずに開けられる練習をするか・・・

・・・・・・・・・・・・・・

そして、何故CADが生まれたのかを痛感する。

CADって凄いよね。

石の留め位置なんてあっという間に決められて、しかも簡単に微調整ができる。

これが、地金に直接穴を開けていくと、上手な人だったらなんの問題も無いことからも知れないけど・・・

初心者は確実に失敗する。そして、自信がなくなって、自分でやりたくなくなる。

高い地金代、苦労した仕上げ。それらが、最後の最後でふいになる。

怖くて、自分ではやりたくなくなる。

僕は、今石留めが楽しい。

マイクロスコープと、機械があるから・・・

CADができるから・・・

新しい設備の導入にはお金がかかるけど・・・

本当にジュエリー作りが楽しくなる。

簡単になる。

みんなにとって身近になる。

失敗が減る。

みんながもっと楽しくモノづくりができるようになるといいね。

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