難しいスタートをきってしまいました・・・
なんでこんなお話かというと、先日お付き合いがある宝飾製造メーカーの社長とお話をする機会があったので、その時のお話です。
結論から言うと、規模を縮小して宝飾事業を転換するというお話です。
止めるということではないそうですが・・・
やはり、いろいろな所で話が上がっている宝飾業界の厳しさが直撃してしまっているそうでした。
社長は取引先等に極力迷惑をかけないようにしたいという思いもあり、原型制作などの一部の業務をラヴァーグで引き継いでもらえないかというお話でした。
詳細はおいておいて、どの業界もそうかもしれませんが、宝飾業界も業界再編が近づいてきているのかもしれません。
景気が悪いからか・・・
時代が悪いからか・・・
趣味・趣向が変ったからか・・・
僕が出会う宝飾のクリエイティブに関わる人達は、みんな人が良くて、ものづくりが好きで、謙虚に生きているのに・・・
なんだか苦しそうな時期なのか・・・
もちろん、全員が苦しいのかというと、いつもにこにこ嬉しそうな顔をして、ラヴァーグに足を運んでくれているメーカーもありますが・・・
普通の会社や職場にもあるとは思いますが、良い人・・・、良い人が幸せになれるか?というと、幸せの形もいろいろあるとは思いますが、お金という物差しだけのお話ですが、良い人にお金はなかなか集まってくれないのかもしれません。
別に、お金をたくさん持っている人が悪いという意味ではありませんが、ちょっと悪ぐらいの人の方がお金をたくさん持っていたりする時代なのかもしれません。政治家とか、山田洋行とか、もりやさんとかも、ちょっと悪ぐらいの印象を受けます。
僕も、正真正銘潔白で悪い事をした事がないかというと・・・
ない事もないとはいいきれなくもないような・・・あるような・・・
みんなにこにこしていてもらいたいものです。
どうしたら・・・
どうしたらいいのでしょう。
僕なりに最近いろいろな人からのアドバイスを受け感じ始めていることがあります。
日本の宝飾の技術。
職人の技術。
ものづくりの技術。
間違いなく高いと思います。
でも、この高い技術を使いこなしているかというと・・・
もっと、もっとうまく使えると僕は思っています。
残していける技術はたくさんあります。
断言できます。
そこで、最近考えている事です。
仮に宝飾業界を1つのチームと仮定した場合。
このチームは今までは指輪、ネックレス、ピアス、イヤリング、ブレスレット・・・などを作る事はどこのチームにも負けない力があります。
もし、そのチームが他のチームに戦いを挑んだらどうなるのでしょうか?
宝飾チームが車を作ったら・・・
どんな車ができる?
宝飾チームが家具を作ったら・・・
どんな家具ができる?
宝飾チームが食器を作ったら・・・
どんな食器ができる。
宝飾チームが文房具を作ったら・・・
どんな文房具ができる。
宝飾チームが・・・
例えばそんな感じです。
この高い技術を指輪やネックレスにとどめてしまうのはもったいない。
そんな思いが最近は強くなってきています。
こんな事を書いたら叱られちゃうかもしれませんが・・・
先日、僕がお世話になっている甲府のアイズの石川社長がこんな事を言っていました。
めがねを直接ポケットに引っ掛けるのではなく。かっこよく引っ掛ける金具というか、おしゃれアイテムを宝飾の技術を使って作ったら、絶対売れるよ!と言われた事が頭に残っています。
僕はメガネをしないのであんまり実感はわかなかったのですが・・・
指輪やネックレスから離れた視点だという事は間違いないです。
宝飾業界・・・
前から言っていますが、変らなくては行けない所はあると思います。
でも、変らなくてもいい所もたくさんありますし、変って欲しくない人もたくさんいます。
残せるもの。
変らなくてはいけないもの。
そんな事を考える毎日です・・・