みなさん、鋳造(ちゅうぞう)についてどのくらいの知識を持たれていますか?
一般的にはキャストと言ったりもします。
この鋳造というものはとても奥が深く、地金の性質、気圧なんかにも影響されてしまうそうです。
鋳造機メーカーの話によると国によって機械の設定を変というくらい、いろいろな条件によって変ってくるそうです。
そういえば、あるメーカーの原型を数十型あげたとき、納期が短かったので、キャスト屋さんを2社に分けてしまい、量産のサイズが2社のキャストでばらつきがでてしまい、原型をやり直した事があるくらいです。
キャストはやっぱり、難しいものなのです。
例えば、地金1つとっても、銀の収縮率とホワイトゴールドの収縮率をとっても違ってきてしまいます。
金の方が銀より収縮しやすいのです。
だから、量産の原型においても、その製品がどの金種で量産されるのかによって、少し原型の形が変ってきます。
本当の部分での専門知識はとても奥が深いので僕の話はこれくらいにしておきますが、来月の7日・8日の2日間に渡り、鋳造講習会をキャスト機器メーカーの安井インターテックのサポートのもと実施します。
ちなみに、手作りチームもCADチームも合同で開催します。
何の為にこの企画がスタートしたかというと・・・
手作りもジュエリーCADもロストワックスがらみのジュエリー製造を行っている人には是非知っておいてもらいたい事があるからです。
地金から作りこんで行ったり、CADを使って原型制作をした場合、とりあえず、形は作り上げる事ができます。
しかし・・・
原型からゴム型をとり、ワックスをとって、鋳造するとなると、いろいろなチェックポイントを考慮しなくてはいけない部分もあります。
まぁあんまり神経質にならなくてもいいのですが・・・
今回はそのチェックポイントをふまえた講習を行います。
例えば・・・
どのような形状は鋳造しにくい形状なのか?
何故、スが入るのか、ゴマスなどの入りやすい形状とは?
キャスト性を高める為の原型制作なんかをみんなに知ってもらいたいという企画でした。
ゴム型ひとつとっても、ゴムの切り方でインジェクションワックスが綺麗に入るゴム切りとそうでないゴム切りがあるそうです。(安井担当者談)
まぁその辺の事を教えてくれるそうです。
初日は、ゴム型にインジェクションワックスを入れて、量産のワックス原型体験。その量産ワックスを株に上手に付ける付け方。埋没剤にいれ、真空脱泡をし、炉に入れて終了です。埋没剤の水との比率のポイントなども教えてくれるそうです。
CADでの参加者は安井インターテックはエンビジョンのパーファクトリーという光造型機を持っているので、データを今月の26日までに提出。造形をして、ゴム型まで安井のほうでとっておいてくれるそうです。
CADチームには、光造形とインクジェット造形と切削造形のそれぞれの特色を知るいい機会です。
手作りチームも26日までに、原型を提出。今回はいいゴム切りという事もポイントにしますので、安井が信頼しているゴムきり職人にまかさせて欲しいということでした。
2日目には、出来上がった鋳型に銀を流し込み、鋳型を壊して、酸洗いをしている時に、地金の割金(わりがね)の講習などを行ってくれるそうです。
参加費は今回は特別、2日間の講習代・ゴム代・鋳造代・地金代全て合わせて安井インターテックの好意もあり、¥5000-という値段で実施してくれます。
初日の集合時間は金曜日の19:00安井インターテック集合。場所が分からない人はラヴァーグから一緒にいきましょう。
定員が決まってますので、早めに申し込んでね・・・
追伸;今回の企画を勧めてくれている安井の山鹿さん・進藤さんよろしくお願いします。みんな楽しみにしてます。