ここ最近、一般的には中小企業と言われるスケールの経営者の人達がラヴァーグに足を運んでくれる。
それは、僕らのお仕事のひとつとして、宝飾業界活性化プロジェクトというものを行っているからでもある。
まぁ具体的に言うと、ホームページなんかをしっかり作って新規の顧客を開拓する。
そして、最大のポイントでもあるビジネスモデルを見直す。
というサポーティング業務を行っている。
あんまり、この話は今までしてこなかったのは結果がともなってから少しずつチャレンジしていこうという事だったからでもある。
そんな中、不景気だから・・・
リーマンショックか・・・
というような話をする人達が意外と多い。
もちろん関係がない。とは思わないけど。
最大の問題点は宝飾業界だけの出来事ではなく、多くの産業で同じ様な事が起こっていて、その対処に苦慮しているという事である。
日本という国のあり方が実は大きく変わってきている事がポイントである事を僕は最近話す機会が多い。
それは、もともと日本という国は素材を輸入し加工して世界に輸出する。という事で、経済大国になった。らしい・・・
加工貿易国って言ったかな・・・
実はそこで強くなった日本だけれども、そこの部分が大きく変わってきている事を感じなくてはいけない。
それは下請けというセグメントに直接打撃を与える事でもある。
もともと、メーカーは下請けに仕事を配分し商品を作り上げ、商品を売っていた。
だから、大きなメーカーの下にはたくさんの下請け業者が存在していた。
そして、仕事をもらいながら多くの下請け業者はメーカーと共に成長してきた。
営業をした事がない。
という下請け業者も少なくない。
そして、世の中不景気になった。
不景気になったからモノが売れないので仕事が減った。
それは間違いではない。
しかしながら、景気が上がるのはいつになるかはとても不透明だし、そもそも上がったら自分達の所に仕事は戻ってくる。
と期待している人も多い。
それが淡い期待になる可能性は僕は高いと思っている。
なぜなら、技術の高い日本。
精密機器に強い日本。
生産管理がしっかりしている日本。
確かに、まだまだ強い部分もある。
だけど、その差はものすごい勢いで縮み始めている。
中国製は品質が・・・
アジア製は品質が・・・
多くの人がもうそれは過去の話だという事を感じはじめているとも思う。
国内の大手メーカーは安い人件費を追い求め、海外に工場を移転しているのは宝飾業界に限った事ではない。
工場を人材ごと海外に移転し高い生産管理を行っている。
そして、その安い人件費の国は世界の下請けとして今日も明日も多くの仕事をこなしている。
高い技術を持っているが、仕事が少ない人。
技術はもう少しだけれど、世界中から仕事が届いている人。
数ヶ月たったら逆転しているなんて事は良くある事だと僕は思っている。
キャリアがあるけど仕事が少ない人。
キャリアは少ないけど仕事が多い人。
どちらに未来はあるのか・・・
もう、景気が悪いから売上げが上がらないのではない。
ビジネスモデルが劣化しているから売上げがあがらないのでは・・・
と考え始めてもおかしくない環境になってきているという事を僕達は感じ始めています。
そこにどんな対処をしていけば良いのか・・・
という事を一緒に考えていけたらと思っている今日この頃でした。