僕の学校には結構いろいろな職業の人達が足を運んでくれています。
その中で、ありがたい事に宝飾業界やシルバーアクセ業界で既に活躍している人達も足を運んでくれています。
そして、そんな人達が集まるとやっぱりここ最近の業界の近況報告が飛び交います。そんな中、僕も原型をつくる傍らいろいろな相談を受ける機会があります。
よく聞かれる事が、「どんな商品が売れているんですかね?・・・」と聞かれます。
まず、どんな商品が売れているかというと、一般的な話ですが、数だけでいうとシンプルな商品が数はたくさん売れています。
しかし、高額商品が動いていないかというと数はあまり動きませんが、動いているお店では結構動いています。やっぱり、営業力というか、顧客を大切にして固定客を掴んでいるところは、けっこう売上を上げているようです。
ジュエリーの業界ではマリッジリング関係は売上は結構のばしているブランドがあるようです。一度の営業で、エンゲージ1本、マリッジ2本といっぺんに3本も仕事をとってしまうからですかね・・・
最近の傾向としては、エンゲージを作らず、マリッジに少し大きめの中石を入れて、エンゲージマリッジなんていう、両方の機能を含んだリングを作って、2本で済ませてしまう人も多いようです。
僕のお店でもそんな注文は結構入ります。
生徒達にもどんなデザインが売れるんですかね・・・と聞かれます。
そんな時に僕はすかさず言います。どんなデザインが売れるのか分かってたら、僕はもう既にフェラーリーに乗っています。と・・・
売れるデザインを考えるというと、どの業界もそうだと思いますが、かなり難しいハードルになります。
でも、それで終わってしまったら、僕らの学校の存在意義がなくなってしまいます。生徒の疑問質問にはできる限り応えるのが先を生きている先生の役割です。
そして、僕はこう応えるようにしています。
売れるデザインを考えるのは難しいのですが・・・
売りやすい商品を考えてみるのはどうでしょうか。
と応えるようにしています。
売れるデザインではなく。売りやすいデザインとは何か?
話すと長くなるので興味がある人は学校に足を運んで僕を捕まえてください。
簡単に言うと、まずは売り方を考えてみると少し分かってきます。
売り方とはそんなに選択肢は多くなく。
お店で売るか、ネットで売るか、友人知人に売るかです。
友人知人に売る事は悪いとは思いませんが、それは考えなくても買ってくれます。
お店で売るという所の視点は、お店でどのような人が売るのかを考えてみてください。時給1000円の女の子が売ってくれるとします。
その子がお店に立ったとき、真っ先にお客様に紹介したくなるような商品になっていれば・・・
たぶん、たくさん種類がある中で、真っ先に紹介してくれるはずです。
詳細はまた今度にします。
ネットで売る場合・・・
とにかく、ネットの場合は“文字”が売ってくれるのです。文字にしやすいデザインにしなくてはいけないのです。文字とは・・・商品の説明文の事です。写真の横についている説明文が素敵な文章で、心が動かされるような文章だったり、今時の話題にあがりそうな文言が入っていれば、検索に引っかかりやすくなったりもします。
ようは、いかに露出がおおくなりそうな文章を考えるかという視点と、心が動かされるような文章を考えるかという2つのポイントが必要になってきます。
これ・・・
簡単ではありません。だって、この分野にはちゃんとコピーライターというプロが存在するぐらい、高いお金払ってもプロに頼みたいという人がいる分野なのです。
でもね・・・僕が言いたいのは、売るという行為の大変さをみんなに分かってもらいたいのです。なんとなく、ぼんやり分かってくれればいいのですが・・・
ジュエリー制作を極めても、このキャッチコピー作成や文章作成能力が低いとせっかくの商品もただのよくあるものになってしまうこともあるのです。
ものづくりだけでは足りないのです。
だから、僕はみんなになるべく文章を書く癖を付けてもらいたいと思っているのでした。僕がやってるブログなんていい例です。
けっこう僕は、書くのはそんなに苦労していませんが、やっぱり苦手な人が多いのも事実です。でもね・・・
この能力は是非磨いていってもらいたい部分なのです。
言葉をつくる能力から、素敵な言葉が浮かんで、その素敵な言葉に基づいたデザインを作り上げていく。
そんな商品開発の視点もみんなに持ってもらいたいと思います。
僕もそんな視点にたってひとつ商品開発をしてみたので、興味がある人は聞きに来てください。