先日、ある飲み会での話が僕の中で少し印象に残ったので、書いてみようと思う。
僕は、同業者の中で産業として前進したり発展していくような事は、談合するべきだと思う。
ただ、本当は特定の企業の特定の人だけがもうかるような話にするのは問題がある。
という人もいるだろうから・・・
通常はなんとか協会。
なんとか組合などの組織での動きになる。
しかし、組合や協会が本当の目的があったのに、時代の流れで劣化して機能していないケースも多い。
ステイタスがある組合であればあるほど、不思議とそんな事があったりする。
いい談合が行われてもいいと思う。
だけど、当然のことながら後から追ってくる同業他社は新しいサービスや優位性の高いサービスを提供してくるので、いつまでもその談合から生み出された事が守られる保障はない。
弱肉強食、生き馬の目を抜く心などと、企業経営が言われているゆえんでもあるかもしれない。
だけど・・・
やっぱり組合や協会などはいい意味で機能してもらいたいと思う。
大前提として産業の発展。それぞれの産業に従事している人の幸せを守っていくという事は必要なのだと思う。
今は、日本の中だけの戦いではなく、日本VS世界の国々という側面もあるからだ。
僕の周りには、既存のシステムにとらわれることなく、新しいアイデアを生み出していく人がいる。
なるほど・・・
いいね・・・
そのアイデア・・・
そんな事を心の底から思えるのは、公共性があり、公益性があるアイデアに対しては多くの人が賛同してくれて力を貸してくれる。
そして、そんなアイデアを出す人の一言一言は、心に残る。
自分自身の利益も当然大切だけれども、産業としての発展や、後から育ってくる人達の芽を摘むような事はしてはいけない。
マグロなどの漁獲規制が世界中であったりする事を考えればわかると思う。
資源や文化は残していかなくてはいけないからだ。
手品ってみると、どきどきするし、わくわくするでしょ。
なんで?
どうして?
すごい!
本当にエンターテイメント。
手品には種があるって事はわかっている。だけど種は明かさない方が夢がある。
たぶん、多くのマジシャン達はその事をわかっている。
人気があるマジシャンを見て、その種を明かしていくマジシャンがいたとします。
普通の人ではわからない手品の種を見抜いて説明をする。
瞬間的には普通の人から見抜いた事を賞賛されるかもしれない。
すごいですね!よく見抜けましたね!
と・・・
だけど、手品の種を暴かれるマジシャン達は、どんどんお客達を感動させる事が難しくなってくる。
お客も、種がわかっていれば、感動も驚嘆もしないからだ。
そして、マジシャン達は必要性を失っていってしまう。
どんどん種を明かしていっても誰も幸せにはならない。
だって、種を一生懸命明かしていっている人は、マジシャンたちがハッピーで初めて自分の仕事があるからだ。
なんの目的もない種明かしは意味が無い。
だから、種を知っている人は普通種は明かさない。
それば、産業を守るということだから。
種を知っている人は、その種を使って、もっと人を喜ばせたり感動させる為にはどうしたらいいのかを考える。
そうやって成長していく。
知っていても明かさない事がいっぱいある。
それは、お客様のためでもあるし、自分自身の為でもある。
スクラップ&ビルドという言葉がある。
僕はとりあえず壊す。
という事も必要なのかもしれないとも思う。
だけど、ビルドありきのスクラップでなくてはいけないと思う。
手品の種を明かすことによって、マジシャンになりたい人が増えて、マジシャンたちがハッピーになるのであれば種を明かしてもいいと思う。
成功するかどうかの保障はできないから、そこまではなくていいと思う。
だけど、本人の中にはしっかりとした復興計画や夢を持っていてもらいたいと思う。
明かさなくていい事は世の中にはある。
そんな事を思ったある日の出来事でした。
難しい話でしょ・・・