って何だろうね?
僕がこの仕事を選んだ理由をほんの少し思い返してみた。
僕が学校を開講した時に考えたのはちゃんと仕事になるのか?
彫金教室が?
という事。
いろいろ考えた・・・
好きなだけじゃ仕事にはならない・・・
そして、いろいろな仮説を立てて考えた・・・
当時は、女性の時代というキーワードをたくさん見かけた・・・
そう、とっとと結婚して、家庭に入って、男に養ってもらうという時代ではないという事をいろいろな雑誌で見かけた・・・
キャリアウーマンなんて言葉も飛び交ってた気がする。
そう、女性も稼ぐという時代。
ぼくもそう思った。
でも、どうやって、子育てや家庭の事をしながら稼ぐ?
もちろん、仕事一本で生き抜く事もできるけど、結婚して子育てをしてても稼ぎたいという人達も大勢いるはず。
当時、ケイコとマナブを見て、一番多かったのが陶芸教室。
そして、どこも混んでいた。
陶芸を勉強して陶芸教室のほうがいいのかな?なんて思ったりもした。
でも・・・
陶芸教室の人達には申し訳ないけど・・・お花なんか僕はやらないから、体験で陶芸をすると、いつも食器を作ってた。コップ、お皿なんかを・・・
でも、その時作った食器。
あんまり使わなかった。
何故かと言うと、僕が作ったその器だけ、食卓から浮いた。
楽しい食卓の中で、美しい食器は大切。
だから、なるべく統一感のある食器を買う事にしている。
あんまり主張しない食器の方が僕は好き。
でも、全体で統一感があるのが好き。
だから、僕が作ったお皿は浮いた。
結婚式の引き出物でもらった高級なお皿も僕の食卓では浮いてしまうからあんまり使わない。
だから・・・
食器をもらったり、プレゼントをするという事の難しさを結婚式の引き出物で僕は知ってた。
だから、僕は陶芸教室は当時沢山あったけど、人も沢山入ってたけど、彫金教室を開講する事を決めた。
プレゼントでもらいたいものランキングでは毎年3位以内には入っていたから・・・
プレゼントされたい物が作れるって、なんだか素敵でしょ。
僕は、女の子だけではなく、男友達にも指輪やネックレスをプレゼントする。
喜んでくれるから・・・
そして、合コンかなんかで身に付けてくれていると嬉しかったりもする。
気に入ってくれてるんだな・・・
そう、気軽に身に付けてられるのも、良い所だよね・・・
あんなに小さいのに、いっぱい思いをこめる事ができるのも、ジュエリーの良いところ・・・
もらって、喜ばない人はいないはず・・・
そんな事を考えてジュエリーショップやジュエリースクールを僕の仕事に選んだのでした。
今は、ネットショップなんかで簡単に自分達が作ったジュエリーをたくさんの人に知ってもらえるインフラも整備されてきた・・・
数年前では考えられないくらい、たくさんの人にアクセスできる環境が整っている。
ネットでジュエリーブランドを開店させる。
もうそんなに難しくない。
もうそんなにお金もかからない。
だから・・・
女性が稼いでいく時代にマッチしていると思ってもいる。
家事や育児の合間に指輪を作る事もできる。
ネットで販売する環境も作る事ができる。
僕の学校でも、月に数百万はいないけど、主婦で数十万売っている生徒も出てきた・・・
ただの趣味にしておくのはもったいない・・・
それが、彫金教室で学ぶ人達の夢でもあるし、少しずつ現実になってきていると思う。
そんな人達が増えてきていたし、これからも増えてくるだろうという目論見もあって、僕は彫金教室を開校したのでした。