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安いだけの商品は買ってはもらえない。高いだけの商品はもっと買ってもらえない。

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ジュエリーCADができるようになると。

今まで高額だったフルオーダーでジュエリーを作るという事が低価格になって、お客様の為になる。

だから、CADを学んでフルオーダーで・・・

という事をいろいろな所で目にするし耳にもする。

そうか、CADを学べば低価格で原型がつくれるので、低価格の商品をつくれるから、エンドユーザーには喜んでもらえるはずだ。

そんな論理が成立しそうな気がします。

でも、それは大きな勘違いです。

確かに、低価格というのはここ最近魅力的なキーワードですが。

低価格志向の人にはそもそもフルオーダーに対するマインドは高くはありません。

逆に、フルオーダー志向の顧客を持っている小売店は、低価格なものを積極的に扱いたいとは思っていないのです。

がんばって安くして、エンドユーザーは喜んでくれるという事だけを考え、低価格にした結果。

販売店の人達の気持ちをすっとばした価格設定をしてしまっている事は避けなくてはいけないという話です。

いいものを安くではなく。

いいものを適正な流通で適正な価格で。

という事です。

自分の足元しか見ない価格設定をしても、エンドユーザーしか見ない価格設定をしても、適正な流通にのせられる準備をしていなければ中々思っているような売上げには届かない。

という話でした。

価格設定の難しさはそこらへんにあるのでしょうね。

いいものでも、信頼ができる流通を確保できなければ、世に広がっていかない。

そして、信頼ができる流通とは、単独一社だけが幸せになるような商品ではなく、メーカー・問屋・販社・顧客が幸せになるような商品という事なんでしょうね。

そんな話をしながら、それぞれの商品の価格設定の相談を生徒達としている今日この頃でした。

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