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学校と先生の責任を考える。

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先日、起業についての話をする機会があった。

ここ最近の人気の起業形態はやはりIT関連。スマホアプリなどの開発。その中で、起業しやすい事業形態にセミナー事業と教育事業の項目もあった。

“教育事業”・・・

教育ビジネスやITビジネスやセミナーの共通項は開業資金の安さにある。

それも指摘されていた。

開業資金が少なくてビジネスができるらしい。

なるほど・・・

確かに一言で教育ビジネスをくくるとそうかもしれない。

パソコンと机といすさえあればITビジネネスも僕らも行っているジュエリーCADの教育ビジネスもできる。

ラヴァーグを開校した時にはジュエリーCADを専門で教えている場所はなかった。

だけど今はどんどん増えてきている。

僕はこれからの宝飾業界で、ジュエリーCADは必ずスタンダードになる。

と思ってこの仕事に力を入れてきた。

今ではもうその役割を果たし次のステップに向かっている。

当時はラヴァーグより歴史があり大きな教育機関でもジュエリーCADはセミナー程度でしかなかったのが、今ではずいぶんスタンダードな位置づけになってきている。(そうじゃない所もあるけれど。)

ジュエリーCADをとりいれているメーカーも昔と比べて取り入れていない所を探すほうが難しいくらいに増えてきた。

小さな下請けの工場で、何年も手作りで仕事をしてきた熟練の職人さんの中でも50才を超えた事をきっかけにジュエリーCADを学び始めている人もいる。

だけど・・・

本当にジュエリーCADを学ぶことやジュエリーメイキングを学ぶ事が人生において何になるのかを考えている人や場所は多くはない。

なんでジュエリーメイキング(ジュエリーCADを含む)を教えているのですか?

この事を学校や先生達に問いかけてもらいたいと思う。

実はジュエリーメイキングを学ぶ事が幸せな時代もあった。(僕は今でも幸せだと思っている・・・)

それは、やっぱりバブルの時代の話だ。

当時業界は3兆円産業。

僕は味わってはいないが、指輪をつくれば、つくるだけ売れていたという。

確かに、甲府や御徒町周辺には職人という仕事でビルを建てたという人がいっぱいいる。

これは、鞄職人や靴職人や帽子職人などと比べると圧倒的に職人の中でも収入が多かったからだと思っている。

確かに、ジュエリーは単価が高い。高い事が許されている。

こんな時代は学校の先生達もその業界で働いている人達も、ジュエリーを学べ!と自信を持って言えていた時代だったんだと思う。

自分自身が仕事にしている“教育”という事に自信もあり、生徒達の為になるという確信もあったはずだ。

いろいろな職人がある中、宝飾の職人が輝いていたらだ。

しかし今や3兆円あった産業が8000億円まで落ち込んできている。

ので・・・

もうこの業界はだめだ・・・

この仕事は厳しい・・・

この仕事はやめたほうがいいよ・・・

そんな話をする人もいる。

そう思っている人は僕は特に教育という仕事を遠慮してもらいたい。と思っている。

駄目だと思っている業界にお金をとって送り込む理由が分からない・・・

仕事だから?

お金がもらえるから?(おかねもうけ?)

たまたま出来る事がそれだったから?

気持ちはわかる・・・

だけど、自分の生活の為だけに教育をしてはいけない。

と思っている。

生徒の未来の為に教育をするべきだ。

これは宝飾業界に限った事ではない。

小学校も中学校も高校も大学もそうだ。

僕は“ジュエリーメイキングを教える”という仕事をしている人には自分達が何をなぜ教えているのかを未来に向かって自信を持てる道がある事を伝えたいと思っている。

生意気な話ですが。

本当にいい仕事をしているという確信を持っている人が先生をやってもらいたいと思っているからだ。

仕事だから・・・

お金の為に・・・

ではなく、生徒達の未来の為に教育ビジネスをやってもらいたい。

そんな思いになったある日の午後のお話でした。

参入しやすくコストがかからないぐらいでほいほい出来る仕事ではないんだよ・・・

と少し主張をさせてもらいたかったお話でした。

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