しびれるぜ・・・
機械切削!
ちなみに、機械切削を機械彫刻という人達もいる。
そして、今日は何にしびれているかというと・・・
エマルジョン循環システム&かっこいい切削治具。
実は、ラヴァーグに新規に導入したのはEGX-350という彫刻機。
実はこれ、金属を削るというより、ひっかくといった感じがメーカー推奨の使い方。
何故、僕がこの機械に興味を持ったかと言うと・・・
いろいろあって長くなりますが、ハワイアンジュエリーを作っていくうえで、ハワイの工房をいくつか足を運ばせてもらい、ハワイの工房の設備を勉強させてもらいました。
中には、レーザー溶接もあったりする、最新設備を揃えているメーカーもあれば、昔ながらの設備を使いこなしているメーカーもありました。
ハワイアンジュエリーには、贈り物という要素がジュエリーの中でも非常に強く、代々受け継がれていくジュエリーという側面を強く持っています。
だから・・・
様々な思いが詰まった言葉を彫りあげる事が多いジュエリーでもあります。
良く見かけるのが“kuuipo”というハワイ語。
この言葉は最愛の人という意味があり、よくジュエリーに刻み込まれています。
最愛の人の事を思って贈られる場合に使われています。
そして・・・
この言葉を刻むというジュエリーなのですが・・・
CADで作って、造形してキャストするのであれば、とても簡単なのですが・・・
ハワイアンジュエリーの場合、彫るという作業がメインなので、どうしてもキャストの製品に彫り上げるのと、地金に直接彫り上げるのでは仕上がりが全然違ってしまいます。
だから・・・
どうしても、地金に直接彫り上げる仕組みが必要になってくるのでした。
ハワイの工房でもほぼ全ての工房にはこの文字を刻むシステムが導入されていて、僕自身もどの設備を導入するべきなのかは結構時間をかけて検討しました。
そして、いつもお世話になっているドゥクラフトの小要さんに相談しに行き、いろいろな仕組みを教えてもらいました。
そして、いきついたのが、この機械をカスタマイズする事だったのでした。
刃物の研究・・・
治具の研究・・・
システム作り・・・
いろいろな人に手伝ってもらい、とうとう完成しました。
それが・・・
嬉しくて・・・
そして、その仕上がりの精度にはメーカーや販売店だけでなく、大手宝飾メーカーの担当者もうなるぐらいの仕上がりです。
ちなみに・・・
僕も少しびっくりするぐらいの精度がこの価格の彫刻機で出るのです。
だから・・・
やっぱり業界の人達が噂を聞きつけてラヴァーグに足を運びに来ます。
そして・・・
写真をバシャバシャとって帰る人もいます・・・
なんと・・・
僕がこの機械をそういう風に使い始めて、あがった製品の精度が高かったので、もう既に、この機械が2台売れたという話を昨日聞きました・・・
まぁ、本当に良かったと思います。