さて、今年のハワイの年末年始ではもうひとつ驚いた事がありました。
僕がやっぱり凄いよねと思うブランドでもあるフィリップリカードというブランドがあります。
毎年ハワイを訪れると足を運んでいるのですが、今年は驚かされました。
なんと去年のクリスマスにできたという事なので、できたてのホヤホヤなのですが・・・
なんと、ハワイアンジュエリーというか、フィリップリカードの博物館ができていました。
しかも、展示品の中にはハワイでもっとも格式のあるビショップミュージアムからの出展もあるようねミュージアムを併設していました。
以前から、ここの凄い所はワークショップでもあるところです。
まぁハワイだけではないと思いますが、意外とたくさんあるハワイアンジュエリーブランドでワークショップとして構えているブランドは少ないのです。
僕が知っている限りは・・・
ちゃんとした構えでワークショップ化しているのは3社ぐらいかな・・・
日本でも去年の年末にできたAKIOKAはワークショップを集めている企画もできましたが・・・
ワークショップのポイントはワーク(工房)を併設することだけでは足りないと思っています。
どういうことかというと・・・
やっぱり、人がモノを買うという行動を起こす為には、高いホスピタリティ(思いやり)が必要になってきます。
どんなに商品のクオリティーが高くても人間性がなんだか肯定できない人や接客にとげがあるような人からは人はモノをなかなか買ってくれません。
ましてや宝飾のような嗜好品であればなおさらです。
高いホスピタリティーがないのに製品だけのクオリティーを高めてもモノは売れない。
という事なのです。
よくある話ですが、雑誌を見て気に入ったので、わざわざ電車に乗って買いに行き、自分自身が探していたものを見つけ、店員さんに声をかけたところ、とても態度が悪い定員さんに遭遇してしまったとします。
どうですか?
とラヴァーグに足を運んでくれた人にこの話をすると多くの人達が、「買わない」という選択をします。
雑誌を見て気に入っているのに、買わない。
ここが実はワークショップのポイントなのです。
職人達が店を出す。
ネットでも実店舗でも一緒です。
多くの職人が技術を磨く事を求めて過ごしてきたはずです。
販売は他の販売のプロがやっていたという人が、突然自分が接客をして自分で作ったものを、とても良いものでよ・・・
僕は今でも自分が作っているものを自分自身でとても良いという事に抵抗があったりします。
こだわりはありますが・・・
自分自身でクオリティーが高いという事をいったり、他の所との違いを一生懸命自分自身で言うのは抵抗があったりします。
だから・・・
お店には“あきちゃん”という販売スタッフがいてくれて、プアアリのクオリティーの比較やお客様に接客をしてくれているのです。
僕は自分自身の事を“凄い”という事はなかなか出来ないと思っています。
ので・・・
スタッフ達と、WEBプロモーションや店頭の接客のクオリティーを上げるためには何をしたら簡単に伝わるのか・・・
そんな事に時間と労力を割いています。
技術は高いけど、空気をつくれていない。
製品は凄いけど、空気をつくれていない。
僕自身は最近、空気をいかに綺麗にするのかという事を課題としています。
それは、いろいろな所に足を運ぶと、学べ、感じる事ができます。
そういった意味で、今回のフィリップリカードの博物館企画はとても感動しました。
モノは、こういっちゃ何ですけど、高いレベルで去年とは代わっていません。
しかしながら、空気のレベルが数段上がっているな・・・
そんな印象をうけた、今回のハワイの感動でした。
モノづくりも大切ですが・・・
空気作りにも気を回さなくてはいけないのですよ・・・