何の事かと言いますと・・・
最近のCADのソフトウェアの目的について少し考えていました。
僕自身の話では最初は情報がとても少ない中でライノセラスを選択しました。
そして、ライノセラスにはジュエリーバージョンというプラグインが一般的でした。
もちろん、最初は僕もジュエリーバージョンからのスタートでした・・・
現在はライノセラスのエヴァンスバージョン多用していますが、3Designやライノゴールドも使い分けています。
いろいろなソフトを使ってみてそれぞれの製品開発のコンセプトを僕なりに考えてみると・・・
僕が使っているエヴァンスバージョンは作るという事に重きを置いて開発されています。モデリングに比重を高めている感じです・・・
それに比べてライノゴールドや3Designは見せるという事を視野にかなり入れて作られています。
見せる・・・
という事はどういうことかというと、CADでモデリングして製品はこうなりますよ・・・という感じでお客様やクライアントに見せる為に、石のデザインがいろいろと選択ができるようになっていたりしますが・・・
基本的に、原型を作るという目的のみであれば、石は造形しないのであまり意味がないのですが・・・
見せる為には必要なアイテムなのかもしれません。
だけど・・・
見せるモデリングと、作るモデリングでは実は微妙にちがったりします。
正直なところ、見せるという事にこだわったデータと原型用のデータでは全然ちがったりするものです。
しかし、ここ最近のソフトハウスの開発傾向は作るよりも見せるにシフトしているのかもしれません。
この場合ジュエリーCADを勉強する上でのソフト選定において、少し考慮に入れた方がいい事があります。
それは、その目的です。
現在、宝飾関連の下請けという仕事をしていたり、将来ジュエリーCADのモデリングを請け負うような仕事を考えている方は、モデリング重視のソフトを選んだほうがラクチンだったりします。
いろいろなメーカーやクライアントからの依頼をよりスピーディーにこなす為です。
そして・・・
小売店などのある程度限られているターゲットに対してCADを考えている人達は見せるという事を視野に入れていく必要があります。
何故なら・・・僕自身店舗経営をしている中でお客様の傾向は意外と偏っていたりします。
僕自身は下請けとしていろいろなメーカーの原型をつくるので、モデリング重視の傾向があるのですが・・・
ショップの事だけを考えると、そんなに複雑なものが少なかったり、納期はある程度ゆとりがあるので、お客様に伝えると言う事が優先されるので、見せるという能力が高いと助かったりします。
まぁそれぞれ一長一短があるのですが・・・
マリッジリングのようなシンプルなものが多い小売店などでは、見せる能力が高くてもいいのかもしれません。
いろいろなものを作る可能性がある人達は、モデリング能力が高いソフトを選んだほうがいいのかもしれません。
まぁ、それも今だけの話で、いずれどのソフトもゴールはひとつになっていくのだと思います。
そう・・・
今日はそれを言いたかったのです。いずれどのソフトも同じような能力を持つのだと思い始めた今日この頃でした・・・