先日、ある本を読んでいて、弁護士、司法書士、などの士業の経営について、
偉い経営コンサルタントの人が、失敗する経営と成功する経営の違いが書いてあった。
僕が経営するジュエリースクールでも、同じ事がいえるな・・・
と思った。
それは・・・
どういう事かというと・・・
先生って、なんだか偉い、というか、目上というか・・・
なんだかそんな感じだよね。
でもね・・・
ジュエリースクールって僕はサービス業だと思っている。
お客さん(うちの場合は生徒さん)がいて、はじめて経営も成り立つ。
お客さんにサービスを提供して、喜んでもらい、その対価としてお金をもらうのが、サービス業の基本。
高いところから、教えてあげるよ~、みたいな感じではやっぱり喜んでもらえないのが、士業の経営のポイントである。と書いてあった。
そう、教える。という事自体をサービスの提供である。という視点が大切だという事。
そうすると、サービスの質というのは、教え方の質に僕らのビジネスの場合はなってくる。
教え方の質。
ここがポイント。
よく、彫金教室であるケースは・・・
名プレーヤーの先生がいる所がある。なんとか賞を何回受賞した事がある。
みたいな人。
この人達は、とても凄い人だよね・・・
もちろん、そういう凄い人から技術は僕も教えてもらいたい・・・
しかし・・・
プロ野球でもあるように、必ずしも、名プレーヤーが名監督になるとは限らないという事。
名プレーヤーの場合、たぶん、目をつぶっていても上手にできるんだろうね・・・
それは、いろいろな動作を体が覚えていて、その動きを思ったとおりにできるから・・・
でも、体で覚えていると、頭で理解しているというのは、ぜんぜん違う。
名監督の場合、頭で理解して、それを分かりやすい言葉に変換できている人なんだと思う。
だから、人にわかりやすく伝わる。
伝わるから伸びる。
でも、名プレーヤーだけだと、言葉への変換ができないんだろうね・・・
ジュエリーで言うと・・・
なぜ、甲丸リングがいびつになってしまうのか・・・
名プレーヤーはさっとバランスの良い甲丸リングをつくる。
でも、初心者の人は、意外と難しかったりする。
そこで、必要なのは名プレーヤーではなく、名監督。
しかし、名監督も常に沢山の人をマンツーマンで見る事はできない。
僕の学校は、朝の10:30~夜の22:00までで、休日は水曜日だけなので、事実上、名監督が沢山いないと無理・・・
だから、名監督が監修したテキストを作る。
実は、このテキストが彫金教室やジュエリーCADの学校でも大切になってくる。
高いレベルの内容を常に提供していくのにはこれが不可欠。
僕が、習ってきた学校や歩いて訪問した学校でも、優秀なテキストを用意している学校もあった。
実は、僕が学校経営を始めるにあたり、テキストが優秀な学校や教室には、そのテキストが欲しい為に、入学した。
でもね・・・
テキストがない学校もたくさんあった。
そういう学校のほとんどは、名プレーヤーがいる学校だった。
でもね・・・
僕は、これからジュエリーを勉強する人達に学校を選ぶポイントをあげるとすれば・・・
名プレーヤーの先生がいる学校より・・・
名監督の先生がいる学校をお薦めします。
その判断基準は・・・
ぼくは、テキストに対する熱意がある学校を選ぶべきだと思うよ・・・
先生視点での経営とサービス業を経営しているんだという人の視点はそんな所にも違いが出てくるはず・・・
と、自分に言い聞かせて、偉そうにならないように気をつけようと思いました・・・