今日はね、彫金教室によくある事を書いてみようと思います。
僕自身も最初というものがありました。
シルバーアクセサリーってかっこいい!
なんて所から宝飾業界に参入してきた事を覚えています。
雑誌で気に入ったシルバーアクセを見つけて、電車に乗って人ごみをかきわけ買いにいきました。
いつのまにか、無くなってしまったけどね・・・
そんな所から僕自身もスタートしたので、最初はシルバーアクセサリーを作る。
という所がスタート地点でした。
もう、本当にがんばっていろいろ僕なりにかっこいい、と思われるものをつくったり、様々なブランドのかっこいいやつを真似して作る所からスタートしました。
その当時は、とても金やプラチナ、ダイヤモンドでジュエリーをつくるなんて考えられませんでした。
だって、お金がなかったから・・・
だから、出せるお金で作り始めるとどうしても銀になってしまいました。
本当は金やプラチナで作りたかったけど・・・。
そして、友人知人をきっかけに“売る”というレイヤーにいき始めたのですが・・・
なんにせよ、たくさん売る事はできませんでした。
別に、僕自身にたいしたブランドも実績もなく、ないなりにセールスプロモーションをするお金もあまりなく、本当にたまに売れる。という状態が続きました。
たまにしか売れないのに、低価格なシルバーアクセサリー・・・
もう、事業として継続していく事はとても未来が見えてこない状況でもありました。
そんな中、偶然というか、おつきあいというか・・・
仲の良い友人が結婚することになり、そのブライダルリングの製作依頼をうける機会に恵まれました。
実は、とても緊張して作ったことを覚えています。
僕なんかでよいのか・・・
一生懸命できる限りの知識と技術を使って作り上げたリングは今でもよく覚えています。
そして、そのとき頂いたお金は当時の僕にとってはとても大きな金額を頂くことができました。
今だったもう少し上手にダイヤを留めることができるような気もするリングにです。
そこから、少しずつですが成長して現在ではお店を持つ事ができるまで、多くの人に応援してもらって今日に至っています。
そこで、彫金を学ぼうと思っている人達にぼくからのアドバイスです。
低単価のものをいっぱい売る。
高単価のものをひとつ売る。
どちらも大変かもしれませんが、現実的な話で考えてみるとたくさん売る。という事は商品力か強い販売力がないと実現不可能です。
商品力とは、広告を打つ。有名な人に身につけてもらい、良いといってもらう。などなどモノが良いというだけでは商品の総合力は上がってはいきません。
強い販売力は薄利多売を実現する多くの店舗数だったりします。
とても1店舗ではユニクロやH&Mのような価格帯は実現不可能だったりします。
簡単にはじめられるから気軽にはじめてしまうアクセサリーというジャンルは否定するものではありませんが、柱にしていく為には実は大きなお金がかかってくるものだという事を理解しておく必要がある。
という事でした。
友人価格の呪縛から離れて唯一の大切な顧客である。というスタンスを大切にしていきましょうね。
薄利多売の商品もあってよいと思いますが、メインは違う所に持ってくる事を僕たちはお勧めしています。