そして、加工業者も小売を始めませんか。
OEMって言葉をみんなが言っている。
昔は小売をしていた加工業者がOEM業者に変わって行った。
OEMのメリットとデメリットって何だろうと考えてみた。
一般論だけど、OEMはもう既に売上げが決まっているものを作る事ができる。
売るというリスクはクライアントが負う。
クライアントから企画を受け何でも作る。
何でも作れる能力が求められる。
逆にクライアントは何でも作れる職人さんが後ろに控えてくれるから、何を作ればいいのかを考えて、セールスプロモーションを考える。
作るという事に負担をしなくてすむ。
お互いメリットがある。
だけど・・・
OEMに特化していく事。
なんだか失ってしまうものがあるような気もする。
何を作ったら良いのかが分からなくなってしまうような気もする。
直接、自分達で何を作ればいいのかを考える。
もちろん失敗もある。
だけど、そんな緊張感から生まれてくる感性というものがある。
仕事が少なくなってきたり、工賃仕事の行き詰まりを感じている人達には、ゆっくりでもいいからもう一度、OEMから離れてみるという視点があってもいいのではと思う。
また、小売店の人達も同じ・・・
仕入れてきて売る。という仕組みはこれからもなくなる事はないと思う。
だけど、全ての売上げをその仕組みに頼るのではなく、自社の商品力を少しずつ育てていくチャレンジをしていくべきだと思う。
自分のお店で考える。
自分のお店にしかないものを作り上げる。
実は、僕の学校の生徒達がみんなやっている基本的なことでもある。
だけど・・・
売上げや利益という視点を持つと・・・
どうしても、リスクが伴う事は排除しがちになる。
それでも・・・
自店の商品開発を少しずつでもはじめてみませんか。
ゆっくりでもいいし、真新しいものでなくても大丈夫。
もしかしたら、形(デザイン)を提案するのではなく。
小売店や加工業者ならではのサービスを提案するでも良いと思うので・・・
自社でモノづくりから販売までを一括でたずさわれる仕組みが少しずつ必要になってくる時代になってきているはずだから・・・