ここ最近ハワイに行くという人が、ハワイアンジュエリーの見方というか、選び方についての質問が多い。
僕も、いくつか気に入っているハワイアンジュエリーブランドを教えてあげたり、とっておきのお店を紹介してあげたりしている。
いつも行くアロハショップやアフタヌーンティーを過ごすなら・・・
という感じに。
そんな中。
知っているハワイ工房をいくつか歩いてみると。
本当に色々な国の人がいる事に気がつく。
ベトナム・韓国・フィリピン・もちろんアメリカなどなど。
色々な国の人がハワイアンジュエリーを作り上げている。
日本のジュエリーメイキングの場においても、甲府・御徒町を歩いてみても、韓国・中国の人達を考えないという事はもうできない現状にある。
どこの国もそこら辺は似ている。
そんな中。僕がハワイアンジュエリーを学んでいた時に、最初の最初に言われた事が僕のブランドの特徴にもなっている。
「タクマ、伝統的なハワイアンジュエリーと、お土産用のハワイアンジュエリーの大きな違いは模様の密度と彫りの深さだよ・・・」
と、“密度”“深さ”この2点。
確かに、深い彫りを光らせるにはテクニックがいる。
そして、密度が高いと当然手数が増えて時間がかかる。
技術の高い人間が、多くの時間を作り上げてきたのが伝統的なハワイアンジュエリーなんだ・・・と聞いた。
正直、デザインについての良し悪しは僕は色々な視点があるから、ここでは言及しないというより、できない。
ただ、技術が高い職人が時間をかけて作り上げたものは、どんな世界のモノづくりでも信頼ができるものであると思っている。
確かに、ハワイに行き、ハワイアンジュエリーと一言で言っても、露天で売られているものもあれば、長い歴史を積み重ねて生まれてきたブランドもある。
露店が悪いわけではない。
密度が薄いものが悪いわけではない。
浅い彫りが悪いわけではない。
短時間で作れるようにしたおかげで、量産が可能になり、気軽に定価格で誰にでもハワイアンジュエリーを楽しむ事ができるようになったのだから。
そして、それらも含めてデザインなのだから。
ただ、それらの背景を踏まえたうえで、いろいろなハワイアンジュエリーを見比べてみると。
確かに、彫りの深さや密度は分かりやすい見分け方の一つだと感じる。
僕は、一番最初に教えられた言葉を守り続けていければと思っている。