写真の話を続けるけどね・・・
基本的に宝飾の作りに関っている人は作るという事においてスペシャルな人達です。
だから、話題は作りの良さや技術の高さ、スピードの速さなんかに傾倒していきます。キャリアの長さなんかを評価してくれる人もいたりします。
だいたいは、作って納品してその仕事は終了です。
クリスマスシーズンは宝飾関連の工場の仕事はもうだいたい終わっているはずです。
だけど・・・
僕が取引しているメーカーは雑誌に載せる商品とそうではない商品とを当然のように作り分けているのですが・・・
撮影される商品は雑誌に掲載されるのでクリスマス関連雑誌の最終入稿に合わせて納期を動かして行きます。
この撮影にはとてもたくさんの時間とお金をかけます。
指輪一本撮るのに大の大人が7人ぐらいでライトやアングルや映り込みで議論を繰り広げます。1日ぐらいかかる事もよくあったりします。
クライアントからのイメージと雑誌のイメージとをすり合わせながら進めて行きます。
実は・・・
撮影された写真を加工している事もけっこうあったりします。
フォトショップというソフトはそんな事の為に生まれたソフトだったりします。
でも、僕に写真を教えてくれた先生はやっぱり生の画像のレベルを上げる事がとても大切という話でした。
そりゃそうだ・・・
僕自身あまり画像の加工とかはしませんが、ラヴァーグの先生の中にはずっとDTPをやってきて、フォトショップとイラストレーターのプロがいたりします。
たまに、加工してもらいます・・・
魅せるために・・・
この事がとても重要であるというお話をしたかったのでした。
どんなに、デザインが良くても・・・
どんなに、作りが良くても・・・
どんなに、磨きが良くても・・・
どんなに、職人暦が長くても・・・
ジュエリーを作るというところまでであれば充分なのかもしれませんが。
ジュエリーを誰かに伝える。誰かに買ってもらう。という事を目指していくのであれば。
1本の指輪を渡された売る為のスペシャリスト達は何を最初にしているのかと言うと・・・
写真撮影だったりします。
ここが抜けているのに、売るという事はとても難しかったりします。
ラヴァーグでもこの撮影には力を入れ始めています。
設備や機材はとても重要です。
もちろん、撮影ノウハウも大切です。
そんな技術もラヴァーグは生徒達には知ってもらいたいと考えている今日この頃でした。
写真はラヴァーグの撮影システムの一部ですが、こんな感じで撮影をしていたりします。