先日、お会いした中関さんとお話をしていて、なんだかお互い納得した事がある。
ちなみに、中関さんは田端で宝飾の工場を経営していて、JCAD3匠の使い手でもある。
名刺の裏にブログのURLがあったから書いておくね。中関さんのブログ
僕らが一番苦労している事は何かという事で意見が一致しました。
そして、それはこれからジュエリーCADを勉強していく事を考えている人達にとても大切な事だと思うので書くね。
結論から言うと、CADで苦労する事より、実際のモノにする事で苦労しているという事。磨いてどうなる。石を留めてどうなる。仕上げてどうなるという事。
だから、みんなにはジュエリーCADを勉強する事の目的を忘れないでねという事。
目的を達成させる為の手段。
というのが、とりあえずジュエリーCADを勉強するという事だったとします。
でもね、そこを勘違いしている人が増えている気がする。
ジュエリーCADのソフトを使いこなすという事を目的にしてしまっている人達がいる。
違うよね・・・
みんなの目的は・・・
少なくてもラヴァーグにきている人の目的は・・・
特に、ジュエリーCADを学びに来ている人達の目的はジュエリーCADのソフトを使いこなす事が目的ではない。
具体的に言うと、お客様が買ってくれる商品を作ること。
企業で活躍している人は、その企業の商品を・・・
自分で全てを完結させたい人はその商品を・・・
ネットショップや店舗での商品販売をしていく事。
それが、目的です。
その目的を実現させる為に、手段としてジュエリーCADを勉強するという事です。
その為には、どのジュエリーCADソフトでも同じですが、画面上で作ったものを、しっかりと造形して欲しいと思います。
実際のCADデータが造形できるかどうかも知らなくてはいけないのです。
場合によっては、造形物を維持する為に、サポートを取り付けるという事も必要です。このサポートをつけるというノウハウは実際にサービスビューローをやっている所が一番の情報を持っています。僕も甲府のアイズの石川社長には、いつもアドバイスをもらったりしています。
ジュエリーCADのモデリングとは別のノウハウが必要なのです。
更に造形するだけでは、足りません。実際に鋳造してみないと、造形物ではモノになっていたものが、鋳造してみるとうまくいかないなんて事もあります。
そんな失敗を僕は沢山しています。
そして、磨いてみる。石を留めてみる。
しっかりと仕上げてみる。
そんな視点なくして、ジュエリーCADデータは作る事は出来ないのです。
パソコンの中だけで、造形だけで完結なんかしないのです。
もう、ソフトがどうのこうの、造型機がどうのこうのなんて話は一部分の話でないという事が分かってもらえるはずです。
もちろん、いいCADソフト、いい造型機はそれぞれの視点を持って判断する事はできるけど、実際に現場でジュエリーCADの技術を持って業務をこなしている人達が一番苦労して事、悩んでいることは、CADのオペレーションではない。
という事をみんなに知っていてもらいたいと思う今日この頃です。
まとめると、実際にモノづくりをしないと、わからない事がたくさんあって、CADだけを勉強しても目的を達成出来ない可能性があるという事です。
CADも勉強して、作りもしっかり勉強しましょう。
そして、それはあくまでも目的を達成させる為の手段という事を忘れないで下さいね。
お店にならべさせてもらったり、ネットショップに並べてみたり、価格設定を悩んでみたり、キャッチコピーで頭を使ったりしながら、目的に向かって頑張っていってもらいたいと思います。
大切なことや必要な事はけっこういろいろあるという話でした。