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ジュエリーCADデザイナー育成奨学金制度

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という事で、今月から第三期奨学金制度が開始されています。

もともと、この企画の主旨はジュエリーメーカーからの人材の募集の依頼から始まりました。

ラヴァーグという学校の性質が他の学校と少し違った事も大きな要因でもありました。

僕達の学校は学校という側面もありますが、下請けの工場として様々なメーカーとの取引を続けています。

学校の先生達も、先生という側面もありながら、下請けの職人としての仕事もこなしてもらっています。

生徒達が少ない時には、それぞれの先生が忙しそうに磨いたり叩いたりしているのは、そんな仕事をしているからだったりします。

そんな下請けの仕事の依頼や要求レベルはマーケットの成長と共に年々上がっていく傾向にあり、その為、僕らの工場の設備は必要にせまられて、CADの造型機などの最新設備が導入されていきました。

現在、現場で必要とされている水準の製品作りをしていく上で、クオリティ面、コスト面を考えて、導入せざるを得なかったという事です。

高額な設備を償却する事は現在下請けという仕事だけではなかなか難しい側面があったりします。

しかしながら、マーケットの要求には応えていかなくてはいけない・・・

そんな状況を変えていく為には、僕達もいくつかのチャレンジを積み重ねてきました。

それが、ジュエリースクールという側面だったり、プアアリというジュエリーショップでの修理やフルオーダーなどの受付をするという事でした。

下請けとしての機能。最新設備が揃っている学校としての機能。直接小売店として様々設備がある事によってできるサービスの提供。

この3つがある事によって、様々な最新設備を導入しても償却ができる理由だったりします。

生徒達はその最新設備を自由に使う事ができるので、現場での即戦力として期待されていたりします。

技術はもちろん、様々な機器の使い方も学んでいく必要があり、それらの設備を使いこなせる人材が本当の意味での即戦力という事です。

例えば、トップレベルのメーカーや工場ではレーザー溶接機は当たり前のように装備されています。

その使い方を学生の時に当たり前のように学んでいる人材とそうではない人材では、やはり違いが出てきてしまうのです。

また、CADのソフトウェアについては少しずつ教えてくれる人達も増えてきました。

いろいろな切り口でそれぞれの強みを活かした教育を提供してくれているので、いろいろと選べるようになった事はこの業界を目指している人達にとってもとても良い事だとおもいます。

しかしながら、本当に現場でCADのソリューションを導入していくと、実はソフトウェアの技術修得と同じ位、奥が深い課題が出てきたりします。

それが、造型機の扱い方です。

ラヴァーグでは、ローランドのWAX切削機のJWX-10とJWX-30を導入しています。

何種類かのWAX切削機が出ている中、いろいろと比べてこの造型機をセレクトしました。

また、光造型機のビジョンリアライザーも導入してからもう1年が過ぎました。

そしてEGX-350という金属切削機も装備しています。

造形と言っても、それぞれの造型機では全く違う特性があり、それぞれの機器にはノウハウがあったりします。

切削などについては、当初の頃から考えると、100本ぐらいはいろいろな刃物をいろいろな条件で動かして条件だしをしています。

折れた刃物の山を見るとその本数は技術と知識のなさの象徴でもありますが、現在ではその経験を活かした造形を行う事ができています。

このような造型機の使い分けを経験し、それぞれのモデリングの特性に合った造形方法を割り出し、経験する事ができるのもラヴァーグが選ばれる理由でもあります。

僕達自身も実は毎日新しい技術を追い求めています。

それは、ラヴァーグのスタッフだけでなく、ラヴァーグに通ってくれる生徒達と一緒に考え生み出されてきたものでもあります。

僕は、ラヴァーグを学校という考え方ではなく、ジュエリーメイキングの研究機関になれる事を目指していこうと思っています。

そして、そこに集まる人達はみんな同じチームとして方を並べて僕達の強みを活かせる集団になれたらと思っています。

そんな取り組みを支持してもらい、まだまだ足りない所もありますが、ジュエリーメーカー数社からのご支援をいただき、奨学金制度を設立して、これから僕達のいる業界を目指す人材を少しでも増やし育成していこうという試みでもあります。

これを機会に新しいチームメイトが増え、これからのファッション業界で戦っていける人材が増えてくれればと思う今日この頃でした。

定員に限りがありますので、奨学金希望の方はお早めにお問合わせ下さい。

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