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ジュエリーだけでなく、学校の在り方を考える。

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また、ひとつ歴史のあるジュエリースクールが閉校になる。

僕が覚えている限りは、50年近くの歴史のある学校だ。

ちなみに、ラヴァーグをスタートさせた時にはその学校は既に都内でも指折りのジュエリースクールとして存在していた。

当時僕はラヴァーグをどのような学校として成長させていくべきかを考えていたので、当然のようにその学校の存在は知っていた。

ただ・・・

はじめたばかりのジュエリースクールの校長としては、その学校は既に歴史もあり、経歴も立派な人達が運営していたのでとても、ライバルとは思えないぐらいの差があった。

いつか・・・

そんな遠い目標でもあった学校だった事を覚えている。

そして、ラヴァーグも12年という月日が流れた。

あっという間だった。

そんな中、あの頃あんなに立派だった学校がなくなる。

ここ数年の経済状況の変化に日本の学びの質は大きく変わった。

戦後の“学び”は生活水準をあげる為の“学び”だったと思っている。

その後、日本は豊かになり、趣味や余暇を楽しむ為の学びがどんどん成長して増えていった。

陶芸教室も僕が学校を開きたいと思った当時はどこも人でにぎわっていた。

それが、ここ数年。変わった事を感じている。

余暇や趣味にお金と時間を費やせる人が減ったのかもしれない・・・

本気・仕事・生活水準を上げる、もしくは維持する。

また、そんな時代に突入しているという事を感じている。

世界の中の日本というブランドはいつまで持ちこたえる事が出来るのだろう。

本当にグローバルな世界に対応していく能力が求められていると経済活動のはじっこの方にいる僕達でも感じてきた。

その変化に対応する事ができるかどうかが、学校としてではなく、もの作りのひとりの職人として重要だと考えている。

僕はまだ若い。

自分ではそう思っている。

だから、まだまだ変化できる。

歴史がある。

キャリアがある。

技術がある。

それは重要な事だけれども、歴史があってキャリアがあって、技術がある人達の学校が閉校するという事の意味を考えて、今の僕達が努力してきた方向や、これからの生徒達の道を、一緒に考えていってあげなくてはいけない。

と思う、緊張感がある今日この頃です。

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