さて、本日もぼうブランドの企画会議に参加しなくてはいけなかったので、かなり長時間の会議に。
原型をつくっている僕が何故そんな場に参加をしなくてはいけないかというと・・・
モノ作りの仕方が大きく関係しています。
とにかく、ひとつひとつのロットが大きいので、量産は海外です。
しかしながら、いくらコストが安く上がるとは言っても、モノ作りのレベルを上げていくと精度が下がり、コストは上がっていきます。
不良率も高くなってしまいます。
ので・・・
企画会議の段階からの原型をつくっているクリエイターが参加する事に意味があるのです。
具体的には・・・
まずはそこのブランドの顧客というものがあります。
ここはリピーターというブランドにとってもとても大切なマーケットになっています。
今日は、こんな事を書くよという話をしてあるので少し踏み込んで書いてみます。
最初に決めていく事は既にマーケットのニーズは大体でつかんである状態なので、いくらで販売する商品をつくるのか?
という事が意外と重要になってきます。
お客様はいい物を買う。という考え方ではなく。
買える物を買う。
もちろん、買える物の中でいい物を選ぶという事ではありますが・・・
顧客の予算を考える事は大切という話です。
もっとクオリティーを上げていく事はできます。もっとデザイン性を高めていく事もできます。もっと仕事のスピードを上げる事もできます。
ただ、それは顧客の予算を考えてあげた範囲にクオリティーを抑えることも大切という事をみんなには知ってもらいたいと思います。
僕の仕事は、クオリティーを上げるアドバイスももちろんですが、クオリティーを下げるアドバイスも求められていたりもします。
顧客の予算とはお客様が買える値段の商品作りをする。
ということであり、そこから製造コストを割り出さなくてはいけません。
どこのクオリティーを下げる事ができるのか、どうすれば製造工程を簡素化する事ができるのかという具合です。
できたものをなんとかして売る。
最高のクオリティーのものを売る。
だけど、手が届かないものを作っても売れないし。
作り手が泣かなくてはいけないような値段で売ってもいけないと僕は感じています。
良い悪いの話をすると、街でみかける商品にはもっとやれるはず。と商品の隙を見つける事はできるのかもしれませんが。
価格決定の仕組みを逆算するとあえてそこはクオリティーを落としているという所もあるのです。
クオリティーを上げて、安く売る。という事は僕的にはなかなか落とし所を見つける事ができません。
いくらでも上げれるけど、いくらでもお金を払ってくれるというクライアントは少なかったりするのです。
もちろん、全ての商品企画をそうしている訳ではありません。
低価格ライン・中価格ライン・高価格ラインとコントロールして分けているのです。
ロットの見極めも重要です。
たくさんのロットをもらえるのであればできる値段と、少ないロットでできる値段も変わってきます。
今回の会議では販路が80店舗を越えているとの事なので、ロットは結構多いほうです。
学校の先生としては・・・
クオリティーを上げる事を言わなくていけないかもしれませんが・・・
プロジェクトの一員としては、クオリティーをどこまで下げれるのかも全てはブランドしだいだったりします。
昔はそんな事も分からずに、街で見かけた商品のクオリティーを評価していた時期もありましたが、いざ商品を流通させていくとなると、様々なコストと自分達のかかえているマーケットとの折り合いをつける技術も必要になってくる。
高いものだけが並んでいてもいけないし・・・
安いものだけが並んでいてもいけないし・・・
商品構成をしっかりとかんがえていかなくてはいけない。
というお話でした。
自分のお店の商品が・・・
たまっている・・・
がんばらないと・・・