何が?
という事ですが。
本日も既に3Dプリンターのインクジェットタイプの造型機を既に使っているという人達が恵比寿に来てくれました。
先日も大阪から来た人にも説明をしたのですが。
本当に何もしない・・・
というのが、今回のインクジェット造型機の 3Zpro なんです。
ちなみに、ラヴァーグではT66BT2を使っていたのですが・・・
まぁ宝飾業界にインクジェットっていいよね!というのが浸透したのがT66だったけど。
当時は難しい造型機・・・
というイメージもあった。
造型機を置く場所や電圧の管理などを含めて。
だけど光造形機がメイコ―のしかない時代だったのでサービスビューローでもインクジェットがメインだった。
そのあと光造形機がでてきて、スピードが断然違うのと販社の力もあって、光造形機の時代に突入。
まぁ道中色々あったけど、いろいろな業界で光造形のシステムが浸透して宝飾業界でも光造形機を買う企業が増えて行った。
インクジェット造型機は当たり外れがある。
などなど・・・
いろいろな、本当の話や憶測も飛び交った。
ただね、光造形機を売っている企業の人達も光造形もインクジェットも本当は両方あったほうがいい。
という話をずっとしていた。
僕も実際にそう思っている。
速さを必要とする時。
造形物から直接ゴムがとれる。
などなどのメリットがある光造形。
ただ・・・
ラヴァーグみたいに、一個だけ作るという事が多い人達にはわざわざゴム型をとらなくてはいけないというのが少しコストアップになっていた。
そして、サポートの問題も実は大きな問題でもあった。
光造形で上がってくる造形物は必ずサポートを取る作業がつきものだ。
形状によってはついてもらいたくない場所についてしまう時もある。(つけないと造形出来ない・・・場所ね)
結局手作業で慎重に外す事になるのだが、サポートがついていた場所の処理には意外と苦労があったりする。(つるんとした場所は問題が無いんだけどね・・・)
ブライダルジュエリーを強く推しているラヴァーグの教育方針ではプラチナの鋳造が問題なくできる出来ないという事も重要だった。
オーダーメイドのブライダルジュエリーでプラチナで製品を作りたい。
そんなニーズが強い人はインクジェット造型機はとてもいいと思っている。
そんな中。本当にラヴァーグの造型機がT66BT2から3Zproに代わって。
一番喜んでいる人達は、実は造形を依頼してくれている生徒やクライアントではなく。
社内で造型機を動かしているスタッフ達だ。
もう本当に何もしない。
というのが3Zproの出力の印象。
造形する為のプレートを置いて、ふたを閉める。
これで造型準備は終わり。
プレートを置くだけ。
以前は0.01g単位での射出量の調整をして行かなくてはいけなかったので、エアコンを止めて、WAXの重さをはかったり、位置決めをルーペで確認したりと本当にいろいろな造形前の工程があった。
でも、3Zproはそれが全部ない。
パソコンでクリックするだけ。
全て全自動。
ソリッドスケープの副社長が恵比寿に来てくれた時に僕はT76の何が変わったの?と聞いた。
ちょっとは早くなったんですか?
などなど。
結論から言うと早くはなっていないとの事。
ただ、WAXの質が変わって、より微細なものでも強度をもたせて造形ができるようになっている。という事と、全てを自動化する事に今回のバージョンアップでは力を入れたんだ!と強くいっていた。
それがね・・・
実際に本当に使いはじめて一カ月。
こういう事か・・・
と本当に便利さを感じているジュエリーCADの造型ライフでした。
それを、見に来てくれた人達もみんな驚いて帰って行きました・・・
という出来事がありました。
何ができるも大切だけど。
何もしない。
という事も良い事だ。
と思っている今日この頃でした。